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読書メモ11・劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~

引用
本書において用いる「オッサン」という用語は、単に年代と性別という人口動態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った「特定の人物像」として定義される、ということです。しかして、その「特定の人物像 」とは次のようなものです。

1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
引用ここまで

弊社は後期高齢者ばかりなんで、名実ともにオッサンだらけ。
ついでに同世代も激しくオッサンである。
目下の者にパワハラなんて当然という犯罪者かな?というオッサンである。
そろそろ行くあてもないので、この会社の凋落ぶりを眺めて
毎日を過ごしている。
こんなに定義通りのオッサンを、運の良いことに、
実は殆ど見たことがなく過ごしてきたのだ。
なので、興味と好奇心で観察しているのである。

私は常日頃より、バブル世代やべえなと思っている方なんだけど、
頭空っぽのバブル世代、しかも人口多めが50代に差し掛かるとなると
決定権持っちゃったりしてるんだろう。
で、それが2020年代なんだろう。

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この本の定義するところの「オッサン」が
性別も年齢も関係なく見ることが増えた。

私が居場所を変えているせいなのか、
オッサンの劣化が激しいのか分からないけど。

この本の中で、二流は一流を見分けられるが自分かわいさゆえに遠ざけて、そして自分以下の三流あたりで周囲を固めていくから劣化し続けるという指摘があるのだけれど、
なるほど二流でも程度のいいものと、悪いものがあるのかなと。

分を弁えない二流と、弁えた二流、かな。
分を弁えない二流は前述のようなことをするんだろう。
一方で、自分は二流止まりであると認識できる弁えた二流は
しっかりと組織を支えていけそう。

このような本を読んで溜飲を下げている私は二流三流より
単なる下層階級の人間なんだけどさ。

この本、面白くもあったんだけど、網掛けが多すぎる。
強調したいことは、そういう物理的なものでなく強調してほしい。
傍線とか、傍点くらいなら、さらに多すぎることがなければいいけど。

そもそも網掛け(とか線を引くとかマーカーとか)しておきたいところは
人によって違うので強制しないで!と引っ掛かりながらだったもんで
読み切るまで時間がかかってしまった。
でも内容はサラッと読める。

これ読んで「自分はオッサンじゃない」と思っている時点で
オッサンかもしれないという罠なんじゃないかと思いつつ。

「俺は酔ってなんかいねーよ」
とへべれけで叫ぶ酔っ払いと一緒で
「自分はオッサンじゃない」
と、思ったらもうあなたはオッサン・・・?

なんてね。
あなたはどうでしょう?

おしまい。



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林田りんだ
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