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読書・映画の感想文

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たれながすことばとこころ
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2025年2月の記事一覧

映画メモ106「愛を耕すひと」

至宝ですよ。 寡黙なので顔だけでこの演技。 というか顔もなんなら微妙にしか動かない。 顔はものすごくマッツなのに大尉以外の何者でもない。 他の役の時もそうなんだよな。 しっかり役者さんなのも至宝。 大いなるメロドラマ。 史実に沿ってるってのマジなの何言ってんのこんなドラマなことって起きるわけ!?と思うんだけど、史実にはごろごろそんなのある。 貴族になりたい!のあたりは新撰組っぽいなーなんて思った。お武家さんになるには武功を立てるのが一番だし。 この原題はBASTARDE

映画メモ105「ドライブ・イン・マンハッタン」

Daddio というのが原題。 翻訳されたところでニュアンスは今ひとつ分からない私である。 そうかいそうかい、ショーンがやるっつったなら 観るか。 この映画を知った途端に映画館に。 日本語Wikiないから英語貼っとく。 昔の映画館だったらそのまま2周目を観た。 文化が許せばスタンディングオベーションした。 沈んでいっても息をし続けるんだ あんたみたいな人はちゃんと光のある方に戻っていける そんなこと言われたら泣いちゃう。 ってか私が言われてなくても泣いてる。 ショーン

ドラマ感想文「レッド・アイ/陰謀のフライト」

WOWOWの英国サスペンスドラマ。 ネタバレなどない。 医師が北京での学会終えてイギリスに帰ったら空港で捕まっちゃう。 そんでそのままノースチャイナ航空で中国に送り返される。 が、そのフライトの途中で人が死んだり大変そう。 ってかめちゃくちゃバタバタと飛行機の中なのに人が死んでいく。犯人だって逃げられないのに!! よくあるといえばよくあるんだけど、いいの。 そういう驚きは求めてないから。 マデリン・ディレイニー(MI5かなんかの長官)がかっこいい。やだ、すてき…好き…

読書メモ45「問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ」

思ったより古い本なのね。 平成が最近かと思ってる古い人間ですこんにちは。 さすが人の心のモヤモヤを言語化して整理するプロ。 平易な言葉で説明というより「おはなし」してくれる感じ。 「この(ろくでもない)世界」という言葉に私は春日武彦の人間というものへの愛をしっとりと感じてしまう。 ろくでもない世界を作る人間への。 躁の世界の説明文を読んで唸ってしまった。 2025年現在、私の狭い窓から見える世界の印象がこんな感じ。 インターネット黎明期のテキストサイト、ブログサービス

映画メモ104「アヌジャ」

学校に通うチャンス。 かあ。 ほんの23分なんだけど、胸が痛む。 経済学を勉強してる人はたくさんいるけど 今も貧困を解決できていない。 学校に行けるはずの日本と。 学校に行けないインドの子ども達。 そもそもイジメもあったし登校拒否だった私なので 学校に絶対行けとも思わないんだけど それは教育とは別のところ。 教育を受ける機会という意味では 日本は恵まれている。 ただし、小中学校を習熟ゼロでも進級・卒業させるのは ちょっとどうかなとは思っている。 デパート?の警備のお

読書メモ44「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」

「チ。-地球の運動について-」を読んでいたので (アニメは一気見したいので保留) 作者つながりで彼氏が買ったので遊びに行って読んだ。 うわー、こういう人たち知ってるー! ってならない? 「いたよ、こういう人」の。 いや、「いるいる」かな。 私はまともに学校に通ってないから クラスにどれくらい、とかは分からない。 でも、うっすらした記憶にも数人いた気がする。 さてお話はデフォルメもなんもしてないんじゃ?と思うような 直球ストレート。 しかし、職業柄?病の匂いを嗅いでしまう

読書メモ43「カーテンコール!」

北海道土産。 1万円選書の本を北海道の友達にいただいたので ホンモノだ。 理事長がやっぱり良いのだ。 トットちゃんのトモエ学園みたいな創立の努力のとこは すごく胸を打つ。 戦後何十年経っても、女性に学問は必要ないとか まだ言う人が生きてる21世紀を私たちは生きているしね。 そっち界隈の医療に片足というか爪先を突っ込んだり なにかってーとすぐご飯食べられなくなる摂食障害系であり 自傷癖もあったりするし、ひどくはないが睡眠障害も時にはあり 親はやべーし 息子もいろいろあったし