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読書メモ44「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」
「チ。-地球の運動について-」を読んでいたので
(アニメは一気見したいので保留)
作者つながりで彼氏が買ったので遊びに行って読んだ。
うわー、こういう人たち知ってるー!
ってならない?
「いたよ、こういう人」の。
いや、「いるいる」かな。
私はまともに学校に通ってないから
クラスにどれくらい、とかは分からない。
でも、うっすらした記憶にも数人いた気がする。
さてお話はデフォルメもなんもしてないんじゃ?と思うような
直球ストレート。
しかし、職業柄?病の匂いを嗅いでしまう・・・。
まあ本人が困ってないと医療につながらないからなー。
福祉はたまたま見つけてもらって繋がる場合もあるかもだけど。
そこから徐々に医療とかかなあ、道があるなら。
「んなバカな」「こんなやついねえだろ」
じゃねんだわ。
多分、うじゃうじゃいる。
これ読んでる人って、(私ももちろんだけど)
「自分はそっち側じゃないしー」
とエンタメ消費してるつもりでいる、そっち側とつながってるクラスタなんじゃないかな(STRANGER THINGS視聴中)なんて思う。
よくある「IQが20違うと話が成立しない」の話も
それ言う人って、自分が必ず20高い側として話してる。
人間は、そういうもんだ。
自分の方が比較している側で、されている側だとあんまり思わない。
学校なんかじゃいつも比較されて成績を付けられていたというのに。
それはともかく、これは経済格差がお育ちみたいなところに
直結してるように書かれているし、実際にそういうことは多いと思う。
だけど、金があったら上品かというのもまた違うというのを
社会に出て何十年も私は実は気付かなかった。
私が知っている人はみんな上品だったから。
いっておくが「お上品」ではない。上品だ。
気位が高い、とかでもなく、上品だ。
いや、そういう人がいる様子なのはプロフに年商を書くような人とかで見てたけど友達でも知り合いでもないからさ。
「品性というのはお金ではほんっとーーーーーに買えないんだね!」
というのを目の前で眺めている機会に恵まれたので
その秘密を知りたくて密林に4年と少しいたわけなんだけど
あさましさがどこから来るのか分からないので、今ひとつ分からなかった。
私は見下されがち界隈出身で、実際に
「母子家庭で貧乏で塾にも行ってないくせに頭良くてムカつく」(原文まま)
と言われたこともある。
見下されてなんぼだったので、人を見下すこともなく平和に育ったのだけど
いちいち見下さないと自分の優位性を保てない人間がいることに
私は気付かず育ってしまったのだ。
見下されることに慣れすぎて、「なにくそ」とかも思わない。
なんでそんなことするんだろうとは思ってきたけど(差別エンドレスを考えた哲学中学生になった源流)。
孤独は楽しめるんだけど、
ひとりぼっちは人を蝕むだけ。
何をやるにも金がかかる。
そんな金も稼げない。
親も大した人間じゃないのに家族養ってたりしてたのに
なんで自分はそれができないんだ。
ひとりぼっちが私を蝕んだときに、私は歌舞伎町にいて
今時だったらトー横キッズと呼ばれる子どもだった。
あれがなかったら今の私はないけれど、ただ運が良くて死ななかっただけ。
私にとっての陰謀論は、歌舞伎町だった。
歌舞伎町の大人たちが毎日見せてくれるいろんな姿から
私は学んでこんななっちゃった。
陰謀じゃなく欲望渦巻く歌舞伎町。
そうだ、みんな歌舞伎町でいいじゃん。
ただコマ劇場の階段に座ってただけで、一人じゃないって感じたものだ。
陰謀じゃなく、欲望でいこうぜ。
おしまい。
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