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映画メモ106「愛を耕すひと」

至宝ですよ。
寡黙なので顔だけでこの演技。
というか顔もなんなら微妙にしか動かない。
顔はものすごくマッツなのに大尉以外の何者でもない。
他の役の時もそうなんだよな。
しっかり役者さんなのも至宝。

大いなるメロドラマ。
史実に沿ってるってのマジなの何言ってんのこんなドラマなことって起きるわけ!?と思うんだけど、史実にはごろごろそんなのある。

貴族になりたい!のあたりは新撰組っぽいなーなんて思った。お武家さんになるには武功を立てるのが一番だし。

この原題はBASTARDEN(馬の骨的な意味。私生児とか)らしく、今もあるだろうけど宗教的な意味合いもある時代と地域のそういう子どもは苦労しただろう。

それにしても国王>地主 じゃないの!?
ってのあたりは王権が時代によってどんなくらいかっての国によって違うから映画の中から汲み取るしかない。

が、この悪役がぐぬぬぬぬぬーーーー!むかつくーーーーー!と声に出して叫びたいほど悪役でな。
地団駄踏みたかった。

原作の小説の題名は「キャプテンとアン・バーバラ」っぽい。というの踏まえて見るとまた少し違ったかも。

しかし、軍人の除隊後の貧窮はこの時代からなのか。
進歩なさすぎないか人類…
そりゃ戦争自体が今時は稀なんだろうけど(というか終戦してないとこはまだある)、
これって「医療関係者に感謝!」ってブルーインパルス的な何かに似ている気がする。
お気持ちだけで食えねんだわなあ。

現代社会なんて特に、戦地とそれ以外で求められるものが違いすぎて浦島太郎だろうから貧窮しやすいだろうなって思う。

ラストは歳をとったからこその判断なのか、
その辺は分からないけど
この映画は定年後の長い人生を濡れ落ち葉として生きる全ての団塊男性が見たほうがいいんじゃないの…?
いや、アンパンマンのマーチを歌うのが先か。
運良く孫がいたら孫と一緒に歌って涙するくらいになれるといいかもね。

有休消化中の身だからこそ人生について考えてしまうのかもね。
わははははは。

おしまい。

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林田りんだ
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