サービスの工夫にアンテナをたて、言葉で伝える
旅行中、外出中は普段と違うことをして、様々なサービスを受けることも多い。
心掛けているのは、何かを良いと思ったら、それを心の中に留めておくのではなく、きちんと言葉にして伝えるということだ。
タクシーのドライブミュージック
半日ほどの観光でタクシーのお世話になった。
片道1時間半ほど。
乗車中、運転手さんがずっとスピーカーから音楽を流してくれていた。
マニアックな趣味に偏らず、ちょうど私たちに(と恐らく運転手さんにとっても)ドンピシャな 90 年代の音楽が万遍なく流れており、懐かしく思うものや思わず鼻歌を歌いたくなるものや、テンションが上がる曲などが流れ、1時間半全く飽きることなかった。
そして驚くことに、往復で3時間、そろそろ一周するかなと思っていたが、全く重複することなくどんどん新しい曲を聴けたのだ。
到着地に近付くタイミングで、思わず、全部で何時間分あるのか聞いたら、20 時間分あるのだと。
どうやって集めているのか聞いたら、運転手さんご自身の懐かしい 90 年代の曲を中心に入れたらこんなにたくさんになってしまったのだと。だけど、激しい曲は落ち着かない年配の方もいるかもしれないから、X Japan が好きだけど「紅」は入れてないのだと。※確かに多種多様な曲がある中、X Japan は 2 曲登場したことを気付いてたので(いずれもバラード曲)、それを伝えたら少し照れくさそうにされてらした。
そしてドライブミュージックに関して、あるエピソードを教えてくれた。
以前夜間にタクシーを運行してた時、酔っ払ったお客様を乗せていつものように音楽を流していたところ、もうすぐ到着地に着くのに「もう少し聴いてたいからこのまま真っ直ぐ進んでください」と言われ、どこまで真っ直ぐ進めばいいのかわからず困ったと。
その気持ちが少しわかるくらい、もう少し聴いていたいと思わせる懐かしく心地良い選曲だった。
タクシーの役割は安全に目的地に乗客を運ぶことであるだろうから、ドライブミュージックは +α のサービスであるだろうが、おかげでとても心地良く、飽きずに過ごさせてもらった。(帰りは音楽を聴きながらウトウトした)
焼肉と野菜に付ける味噌ソース
夕飯に食べた焼肉。
珍しくも味噌ソースが出てきた。
耐熱皿にタコとネギがあえてある味噌ソースを網の上で温めるという。
店長らしきベテランの店員さんが温め加減までチェックしてくれて、豚肉と野菜に付けると美味しいとアドバイスしてもらった。
実際に付けてみたら、それはとても肉と野菜に合って、普段多くを食べない子供たちも喜んで食べてくれた。
食後、その耐熱皿を店長が下げる際、「お味噌美味しかったです」と声を掛けたら、すごく嬉しそうに御礼を言ってくれ、ちょうど後ろにいた他の店員さんもその様子を笑っていたので、あの味噌ソースがオリジナルの拘りだったのかなと思った。
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感謝の言葉や、いいなと思っていることは、言葉にして直接伝える。
心の中で思っていても、身内で話題にしていても、別途アンケートなどがない限り、本人などに直接伝わらない。
年齢を重ねて、人間同士の思い遣りや、人の役に立つこと、ペイフォワード、感謝の気持ちを伝えることの大事さを、経験を積み重ねるように自然と実感するようになってきたように思う。
自分の周囲を温かい関係と空気で満たすことは自分次第でもあるのだと。
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