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ビュッフェと私と断る勇気

ビュッフェバイキングは楽しい。
好きなものを好きなだけ食べられるし、食べられない時も自分で調整できるからだ。(コース料理は残すのがストレス)

うちの子供たちは自由きままに、デザートからお皿にとったり、パンケーキだけ山盛りにしたりする。
そして食べられない時は躊躇なくストップする。2人とも少食だ。

「おれ、まぐろのお寿司を 9 個食べた!」
と話している子がいた。
あんだけ食べてくれればビュッフェも連れてき甲斐があるだろうなと思う。

ふと思った。
私自身、恐らく親の教えとして、なんとなくたくさん食べるのを良しとしている考えがこびりついている気がする。現に、うちの母はたくさん食べると喜ぶし、ビュッフェのような場所では「せっかく〇〇があるんだから」と好きでもない高級食材を勧められたりもする。
好きでもない料理を食べることはないが、なんとなく、ビュッフェに来て、大体無理して食べ過ぎてしまうのは染みついた貧乏根性なのかもしれない。

だが、食べ過ぎて苦しい思いをしたり、お腹を壊してトイレに籠ったり、肥満要因となったり、体調に害を及ぼす場合、本当にその「もったいない根性」はコスパが良いのだろうか。

セールに行くことはなくなったし、アウトレットで何も買わずに帰ることにも迷いはなくなった。モノが増えるデメリットと断捨離の労力を嫌と言うほど実感してきたからだ。迷って買ってタンスの肥やしにするくらいだったら、いかにお買い得だろうが買わない選択肢をとる。

これが、モノではなく、「消え物」である食事になると思考がまだ振り切れない。
飲み放題だと、ある程度飲まないとという気分になるし、食べ放題で小皿しか食べないと元が取れないみたいな考えがムクムクと顔を出す。
食べ過ぎて体調を崩したり、溜め込んだ脂肪分を燃焼する方がよっぽどタイムパフォーマンスが悪いはずなのに。

おそらく、自分1人だと節制ができても、ビュッフェや食べ放題飲み放題は大抵1人ではないので、場と相手の空気を無意識に感じ取り、その場を楽しくしたいあまりに無理をしてしまうのだろう。
なぜなら私自身、相手が全然食べずに「あ、気にせず食べてください」と言われても、あまりにも相手が少食だと正直独りよがりの食事は楽しめないと感じた記憶があるからだと思う。

そして少食でなんならデザートだけで済ませようとする我が子を見て、人はいつから食事で相手に気を遣うようになるのかと考える。

人はそれぞれ胃袋の大きさも胃腸の強靭さも、体力気力も、体質も、ストレス耐性も異なる。
みんな違ってみんな良いという前提で、アサーティブなコミュニケーションができるように子供と一緒に私も試行錯誤していきたい。

⭐︎⭐︎⭐︎
でも食べ放題って満腹かつ食べ過ぎて苦しい、となるまでがセットの設計ではないだろうか。
ただ私の場合、体質的に、その「ちょっと食べ過ぎて苦しい」というのが若干深刻になりがちなので、人より優れたこともあれば人より諦めなくてはならないこともある、それもまた人生よと達観した仙人になって臨もうかと思う。

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