映画「キングダム -大将軍の帰還」
映画キングダムの最新作、「大将軍の帰還」鑑賞。
漫画原作を先に読んでいて、内容は把握しているだけに、今回のストーリーは実写で観るのが辛くて躊躇していた。(家族が観たがったので行くことになった)。
大将軍(リーダー)のカリスマ性とマインドセット
とにかく今作は大将軍 王騎がかっこよかった。
軍を奮い立たせる名言の数々も良かったし、何より闘いが見応えあった。
リーダーの素質とカリスマ性について想像を巡らす。長が誰であって、その戦略とカリスマ性と言葉によってこんなに戦局に影響があるとは。
リーダーの言葉1つでチームの顔色、士気、全てがガラッと変わる。
魅力的なキャラクター
基本的には原作派で、好きな原作ほど実写は観れない私だが、キングダムだけは配役が素晴らしく、実写化として大変質が高いと感じた。
中でも、王騎の役は難しいだろうなと感じ、正直なところ 1 作目の登場シーンではやや違和感を感じていたが、最新作は、大沢たかおさんの演技力に引き込まれた。王騎を本当に魅力的に演じてくださったと思う。
息子は、映画鑑賞後に好きなキャラクターとして、騰と李牧をあげていた。(すごくわかる)
騰の実写化も難しかったことだろうと思うが、要潤さんがとても良かった。
映画の良い点、原作の良い点
映画はその性質上、原作より残虐性が薄れて、(時たま薄目で観たり、目を覆ったりしつつも)家族で楽しく鑑賞できた。
合戦の迫力もさることながら、音楽との相乗効果と、心の声が明文化されずシンプルで想像を掻き立てる構成がとても良かった。
一方で、原作はより詳細な記載があり、もっと知りたい欲を満たすことができる。
実は鑑賞中に子供のトイレタイムが発生してしまい、泣く泣く途中退出で付き添い、急いで戻ったものの、その空白のストーリーが気になり、改めて原作を読み直したら止まらなくなった。
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豪華な俳優陣に全てがピタッとハマった配役、映像美と合戦の迫力、映画館の大画面で観る見応えがある作品であった。
無事の帰還を祈る姿に自分を重ねて一緒に泣いた。
自分の命を犠牲にしてまで守りたい者がいる。
子を持つ親としては、誰もが平等に尊い命と思うが、それほどのカリスマ性と人生を賭けた使命について考える。
奇しくも終戦記念日なども近く、戦争についての映像をテレビで観たばかりだったので余計に。