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野菜の膵臓病リスク 交絡因子バイアスの考察

※このページは、膵臓病リスク その1の続きです。

 日米の野菜による膵臓癌の交絡バイアスの大きな要因の一つは筋力である。 つまり、蓄積エネルギーや消費エネルギーと関与がある。

 野菜の調理法や一緒に摂取する食品や摂取時間帯により糖尿発生確率が変わることがわかっている。

 例えば、白菜の漬物を食べる人は糖尿リスクはマイナスだが、白菜料理を食べる人は糖尿リスクがプラスになっている。
 日本では、野菜炒め、タンメン、中華あんかけ、鍋ものなど、夕食・晩飯で、糖質の多い(50~100g)ご飯や麺類と一緒に食べアルコール等も摂取、その後、身体活動が少ない。日本人はアルコールにとても弱くまともに動けない。アルコールは糖化する。糖質を汁物と一緒に取ると食中・食後の血糖値は爆上がりする。
 生の場合は漬物で朝食にご飯などと急いで食べ、糖質は少ない。(30~50g)
尚、朝の食物繊維摂取は一日の血糖値に影響する。夜間の食事はメタボリスクを大幅に上げてしまう。

 欧米では、アブラナ科を生で食べる人の膵臓癌リスクは、とてもマイナス。
 調理法としては、朝や昼にパンやパスタと一緒にレタスやルッコラ、ブロッコリー等を食べ、その後に身体活動が多い。
 また、火を通したブロッコリーなどと一緒にパスタ(50~100g)を食べることがあるが、生の場合はサラダかサンドウィッチとなり、糖質は少ない(30~50g)。米国でアブラナ科をよく摂取するグループは健康に気を使っているケースが多い。
 アルコールを一緒に摂取しても欧米人は強いので身体能力の低下はアジア人ほど起こらないで動くことが可能。
 

 日本でも欧米でも朝食に生の野菜を食べる人の糖質量はやや少なめと考える。なぜなら急いで食べる(ファーストフード的な)傾向にあるから。

 また、加熱することで糖化が起こりGI値が上昇することが若干ながら膵臓病リスクに関連があると考える。
 日本食の汁物や味付けには醤油以外に砂糖や味醂などで茹でる糖度の高いものが多い。欧米食でアブラナ科の調理は調味料に殆ど砂糖を使わない。サンドウイッチやパスタの調理工程を見ても明らかである。

 日本人の調味料に関してはプラス10g位の糖質の量を追加で計算しても良いだろう。

 朝食に食物繊維を食べると一日中の血糖値を抑制することがわかっていることから、これらの推測には矛盾は無い。
 また、癌と糖尿いずれの要因が筋力および糖であることから見ても、矛盾の無い推測になっている。

 これらのことから推察するに、糖の食べ過ぎや運動不足によるエネルギーの蓄積の方が野菜の成分より関連が深いのかもしれない。これらのバイアスを排除してより膵臓病リスクを分析する必要があると考える。
 蓄積エネルギーが癌細胞の大きさと有意に関連があることは分かっている。


 日米の平均寿命とも関連があるかもしれない。
 日本では、野菜を多く摂取する人は60代で定年退職し徒歩が少なくなり血糖値が上昇し70代で循環器疾患になるのだが、医療の発達で死を未然に防ぎ乗り越えるケースが多くなっている。しかし、その後の80代に癌にかかって亡くなるケースが多くなっている。

 米国では、野菜を多く摂取する人でも70代位で循環器疾患になり、80代に癌になるのだが、70代で寿命を全うしているケースが多い。

 日本男性の平均寿命は81歳、米国男性の平均寿命は76歳。この5つの差は
癌で亡くなる日本人、心臓病など循環器疾患で亡くなる米国人を如実に表しているようにも見える。

 すると一見、米国では野菜を多く摂取するグループは膵臓癌にかかるリスクが低いように見えるのかもしれない。

 男女差においては、そもそも糖尿の数が少ない女性で野菜のリスクが上昇するということは、極端なダイエットや厳しい健康管理などをしていないか。野菜をよく食べる女性の場合、健康を気にするあまり、非発酵の大豆製品や発芽していない雑穀の類を誤って摂取しすぎていないかなどのバイアスも考慮した方が良いのかもしれない。
 糖尿気味の男性においては野菜は有効なのかもしれないし、糖尿ではない女性はそもそもダイエットのし過ぎで糖化体質になっていないかなども考慮する必要があるかもしれない。

 また多糖類を多く取る人と、単糖類を多くとる人では、前者では繊維と運動いずれも効果があるが、後者では運動のみに効果がある。

 男性はご飯、麺類、スナック菓子が多く、女性はスイーツや甘いドリンクが多いのかもしれない。前者は多糖類が多く繊維が有効である。後者はブドウ糖や果糖など単糖類が多く繊維は有効ではない。しかし、両者は運動は有効である。
 また、食べ過ぎの時や、BMI高値の人には繊維は有効だが、普通以下にはあまり効果を発揮しない。摂り過ぎてもタンパク質の吸収も阻害してしまうことから痩せている人が摂取しても逆に体を強化しづらいからかもしれない。
 日本人の場合、男性のBMIが高めで多めの野菜は有効、女性のBMIは低めで野菜は少な目でも有効、あまり摂取しすぎると逆に過剰ダイエットとなり糖化度が増す。このような女性に多いのは健康志向ではあるが、大豆や小豆、調理方法を誤った雑穀などを厳格に摂取している可能性がある。

 女性の場合、コーヒーや果物に関しても、スイーツと一緒に摂取するケースが多いためかリスクを上昇させている可能性がある。子宮体部がん、ホルモン受容体陰性乳癌のリスクを上昇させている。また食事をしているときは座っているため移動する人ほど飲食が少なくなる傾向があるかもしれない。
3杯位ならリスクを殆ど上げないが、5杯ともなると上昇させるのはそのためかもしれない。

 最後に、日米の野菜による膵臓癌の交絡バイアスの大きな要因の一つは蓄積エネルギーや消費エネルギーによることが確実だと思われる。

 少なくとも、循環器、癌、いずれも罹患リスクを上げるのが糖質だからだ。


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