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出汁と塩の味をくらべてみよう    ~塩むすびと簡単みそ汁づくり~

1月30日に、料理の味付けの素になる「出汁(だし)」と「塩」を食べ比べて体験的に学ぶことを目的とした 調理教室を行いました。
講師は、食育アドバイザーでありハイジ保育園 調理師でもある 石川真由美さんをお招きしました。

まずは、出汁の説明です。

「これは何かな~?」と尋ねると「昆布とかつお!」と即答する子、考えている子と様々でした。
たっぷりの鰹節でとった贅沢な お出汁
料理が得意だったり知識がある子は、より興味をもっているようでした。
にぼしの出汁。頭は除いて出汁をとるのですね。

3種類の出汁(かつおと昆布の出汁にぼし出汁ほんだし)の飲み比べをしました。※ほんだしは、味が濃いため最後に味見しました

薄味のにぼし出汁から飲み比べをする子ども達
3種類の出汁を全問正解した子もいました

子ども達は、自分の舌で感じたことを素直に語っていました。
にぼし出汁
「匂いが苦手だから飲めない」
「味は薄いけど天然のものだから使いたい。もう少し味を濃くしたいから本だしとブレンドしたら良いかも」
かつおと昆布の出汁:
「美味しい」「天然のうまみを感じる」「匂いは気にならない」「味がうすい」
ほんだし(化学調味料):
「他の2種類にくらべて味が濃い」「美味しい」「家のと同じだと思う」「塩分がたくさん入っている」「添加物が入っているからおいしく感じるのかもしれない」

それぞれのグループが意見を発表して、選んだ出汁でみそ汁を作りました。
ほんだしを選んだグループ、かつおと昆布出汁のグループ、にぼし出汁+ほんだしのグループと様々でした。

手際がいい!と褒められていた中学生
作業を分け合う子ども達
はじめての調理室で緊張していたけど、スタッフと一緒だから少しずつほぐれてきました
慎重にお米の水加減を調整しています

次に、3種類の塩( 能登の塩・沖縄の塩・あじしお )の食べ比べをしました。能登で500年以上続いている揚げ浜式という塩のつくりかたについて、スライドを見ながら学びました。たくさんの工程がある塩づくりに、みんなで驚いていました。

【揚げ浜式製塩の塩づくり】
https://enden.jp/making_salt/

塩の食べ比べも、ワイワイ意見を交わしながら ♪ 手が止まりません!

子ども達は、自分で握ったおにぎりに3種の塩をつけて食べ比べていました。塩については、どれも美味しいという意見が多かったのですが、能登の塩と沖縄の塩は見た目も独特で人気でした。能登の塩は、手間暇かけて作られていると学んだため、「うまみが違う」といいながら食べる子もいました。

自分だけのおにぎり・みそ汁セット 出来上がり!

普段自分たちが何気なく口にしているものについて、ゆっくりと味わいながら体験的に学ぶということは、とても大切だと思います。今後もこのような場を設けていきたいと思っています。
石川先生、ありがとうございました!

【後日談】
小学生の社会で「いろんな方法で日本地図の一部を描いてみよう」の活動の際、能登半島を書いた子がいました。

今なお 復興のさなかにある能登で暮らす人々に、思いを馳せるきっかけとなったのかもしれません。

(スタッフ O&M)

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