現世(うつしよ)に見た夢
虫が大の苦手だった。
小さくうごめく彼らが、得体の知れないものに感じて、そんな彼らも命があるんだよな…とか思って潰すのを躊躇ってしまうくらい小心者だった。
だけど最近変化を感じてる。
先週ゲジゲジが家に出た時にも思ったけど、そのフォルムがエキゾチックで美しく感じた。
昨日はやや大きめな蜘蛛が、足に落ちてきて、ぎゃっと思って振り払った。
その蜘蛛はいつもの黒い蜘蛛と違って、茶と白のシマシマなのを見て、なんだか魔界の懐かしい匂いがした。
その瞬間、わたしの中の雷禅パパにこう言われた気がした。
お前は本当にこの世界を愛せているのか?
本当に一体化できているのか?って。
そんな声なき声の問答が始まる。
まだ、この世界に恐れを残しているんじゃないのかってことだ。
そう思ったら、魔界から放り投げられたかもしれないその蜘蛛が、なんだか少し愛おしく感じた。
(…とうとう変態を越えたか 笑)
だからその蜘蛛は放っておくことにした。
荒魂くんはこんなふうにわたしの世界に波風を立てて、わたしを試して気づかせようとする。
あちらの夢の世界では、なぜか巨大な芋虫とか蜘蛛だとかが出てきて、そんなモンスターを仲間と共に倒していた。
こちらの世界では、かなりスケールダウンをした小さな虫たちが現れる。
そんなことに最近気づいて、楽に捻り潰せるじゃん、とか思ってる自分がいた。
でも虫を愛しいと思ったのは初めてだ(笑)
忌み嫌う心をなくせたら、わたしにとってこの世界は地上天国へと変わっていく。
それは自分の器を大きくしていくってことなんじゃないかな。
この世を本当に愛していけるってことなのだと。
…そう思わない?
聴き比べ。「ノマド」おススメのプロセカ。
↑歌とMVはわたしにとってヒントの源。その時必要なメッセージがあると鬼リピしてしまうという性質があるのだ。