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【街の心理士】人間発達の可塑性への信頼【雑記】

【街の心理士】人間発達の可塑性への信頼【雑記】
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

 「つぶやき」で投稿しようとしたのですが、字数が越えてしまうので、通常記事の体裁で綴ります。

 先日の記事を見返すして改めて気づくことは、私にとって職業的(臨床心理学的)な発見事実もしくは“公理”として最重要なものの一つは、生涯発達における人の可塑性すなわち「いつでも人は変われる」ということなのですね。

 一度確立したはずの自我同一性が成年期に揺らされ新たな高次の同一性の獲得に至るとする「自我同一性地位発達のらせんモデル」(昨日の記事で紹介)も、過去の欲求充足の破綻や発達課題の未達を理解し扱うための「固着退行理論」も、どれも「いつでも人は変われる」ことを証かしたいがために創り出された理論・モデルに感じられます。

 心理学理論には、個人内の、または環境との間の力動・諸力を記述する概念が数多あります。同化・調節・適応・防衛(機制)…。これら全ての前提として「人間発達の可塑性」は位置づけられます。

 臨床において(先の記事のように、私生活を含め臨床に限らず、ですが)絶望的な局面に押しつぶされることがないわけではありませんが、人の可塑性への信頼は希望として持ち続けたいものです。

(おわり)

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