国分寺の国分寺を歩いた話@東京都国分寺市
本日は、国分寺の国分寺を歩いた話をします。妙なタイトルですが、何ということはありません。東京都国分寺市にある、武蔵国分寺跡を訪ねた、ということです(笑)。
国分寺は、聖武天皇の時代に各地に建立された仏教寺院ですが、これを全国に建てたのですから、統べること治めることへの執念を感じますよね。武蔵国分寺跡は、私が病院在職時に患者様と訪れたことがあります。ほんの数年前のことにも関わらず、その時ご一緒した患者様の何名かはすでに鬼籍に入られてしまっていることを思い出し、少々しんみりしながらのスタートです。
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国分寺市は、東西にJR中央線が、南北に同・武蔵野線が貫いており、西国分寺駅で交わっています。そのJR西国分寺駅から、武蔵野線の西側を南に向かって歩き始めます。駅前から団地を抜け住宅地に入るとすぐ、小さな児童公園があるのですが、なんと縄文時代の住居跡を復元保存した遺跡が鎮座しています。
公園の先、細い切通の道は、伝鎌倉街道。古人も歩いた道なのでしょうか。今では、すぐ隣を武蔵野線の電車が高速で走り抜けます。
その突き当りに、国分尼寺跡が現れます。といっても、礎石などが残る芝生の広場です。わんちゃんとお散歩中のご老人が一服していますね。
さて、線路をくぐって東に10分ほど歩くと、いよいよ武蔵国分寺跡にたどり着きます。ここも再開発(歴史公園として整備)準備中のため、広場のようになっていますね。ところどころに解説板が立っているのが、史跡であることの証です。
武蔵国分寺跡の北側、崖線の森に接するように、現在の「国分寺」があります。
山門をくぐると、本殿と、万葉集の歌?にちなんださまざまな植物が植えられた庭園があります。
「国分寺」付近の崖線のふもとは湧水が豊かで、小さな流れに沿って「お鷹の道」という小径が整備されています。お茶屋さんがあったり、庭先販売する農家さんがあったり、風情ある景観となっています。ここでも、わんちゃんや小さな子どもさんを連れた人たちが、思い思いに散歩などしていますね。
ひときわ大きな湧水は、「真姿の池」と名付けられ、祠と鯉が泳ぐ澄んだ池が、ここが東京であることを忘れさせます。
はけの小径を北に上がると、大きな都立公園(武蔵国分寺公園)に出ます。その昔は鉄道学校の敷地だったようで、ここも広々とした芝生の広場が気持ちいいところですね。
ここからJR国分寺駅までは徒歩十数分。トータル2時間あまり、杉花粉の猛攻が辛すぎた(2月末)以外は、たいそう気持ちの良いお散歩でした。
では、また近々お目にかかりましょう。ごきげんよう(謎のエンディング笑)。
(おわり)