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近ごろ流行りの性格診断との、おすすめの付き合い方

近ごろ流行りの性格診断との、おすすめの付き合い方
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

 精神科医療での経験が長い心理士です(現在は退職済み)。

 心理学的なものの見方(心理学“的”というところがミソで、それらは実際には、しばしば心理学から逸脱しているのですが)には流行り廃りがあるものなのですが、最近、性格を16のタイプに分類する性格診断が流行中です。

 昔流行った「血液型」や「動物占い」のように、ネタとして扱っている分にはよいのでしょうが、これ(性格診断)を真に受けてしまうことによる弊害があるように思います。自分があるタイプに強引にあてこまれてしまうことで、自分の将来像や対人関係などが、意識無意識に狭められてしまうのです。

 そこでおすすめなのが、自分が該当する以外のタイプにも目を向けてみること。そこに書かれていることはいわば、あなたにとって、今現在はその特徴は見出しにくいけれど、将来の“伸び代”といえるものです。性格というのはダイナミックなもので、特に若い方であれば、日々少しずつ変化したり、時間をかけて成長したりします。

 今の自分を決めつけるより、将来の伸び代に期待をもってほしいと思います。

(おわり)

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