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専門職養成の“ゲートキーピング”論にモヤっているという話

専門職養成の“ゲートキーピング”論にモヤっているという話
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

 先日手元に届いた学会誌に、心理専門職養成の“ゲートキーピング”に関する論文(※記事末文献参照)が掲載されていました。

 ゲートキーピングとは、文字通り「門番をすること」を意味し、心理専門職養成にあって、資質や能力が不十分または不適切な人物を見出し改善を図ったり、専門職にさせない(ために、門の番をする)ことを指します。

 雑感として、総論としては賛成であるのです。でも、言いようもなく“モヤって”しまう自分もいるのです。私自身が、専門職養成の端っこを担っている(大学院の学生に向けた、公認心理師養成課程の講義を受け持っている)からでしょうか。

 「心理専門職に特異的に求められる資質とは何か」「養成システム側の課題に目を向けること」「どこまで厳密にゲートキープをするのか」、この3点から考察してみます。私の“モヤっと”感はまだ晴れていませんが、この課題への皆様の認識が深まり、新たな建設的なアイデアが呼び起こされたら幸いです。

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