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映画の国ジョージア映画と出会った話
映画はアマプラ専門になっていた昨今。
「ジョージア映画を観にいこう」と子に言われ、二つ返事で。
あまり映画に詳しくないので、知らなかったのですが・・・
ジョージア(以前はグルジアといっていました)は映画の国らしく
良い映画がたくさんあるという前情報。
観たのはこちら
『蝶の渡り』(ナナ・ジョルジャゼ監督)
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チラシ裏面はこちら↓
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陽気な悲劇性、とチラシに書いてありますが。まさに。
ソ連からの独立が近づき、若者たちが浮かれパーティをしているシーン。
でも・・・
政治が人々の生活に直接影響し、戦争によって命を落とすこともとなり合わせだったことがわかります。
それから年月が過ぎ・・・パーティをしていた若者たちは歳をとっています。
日本の映画だと(とはかぎりませんが)若い人たちが主人公であることが多いですよね。若さは何ものにも代えがたい価値として、私たちのなかに厳然とある、となんとなく思っています。思っていませんか。
しかしこの映画は、決してそんなことなく、人生を重ねたからこそ輝く人たちが、描かれています。
時にコケティッシュ、時にどこか寂しく。
認知症気味のお年寄りでさえ、可愛らしく、皆が尊重しあっているところが普通のすがたとして描かれています。
この映画で知ったのですが、ジョージアの人たちは海を渡る蝶のように、海外へ行き生活していくということで、活路を外に求める姿が描かれています。
そして海外からくる客人は、まあ「鴨」「カモ」としてのツール的な役割を担っているとも。え?辛辣?いやちょっとそう思って。
こういう流れだろうなぁという流れと、え!そうくる?という驚きがうまい具合にちりばめられた、とはいっても自分の日本人的価値観があるんだなということも自覚しつつ、この映画を観ました。
人と人との関係ってもっと濃くてもよいのかも、とほぼ人間関係が薄い私は
観ながら思っていました。実際そうなったら億劫なんだろうなぁ・・・
松屋のジョージア料理「シュクメルリ」があると思い、映画に出てこないかしらとみていましたが、出てきませんでした。そううまくはいきませんね(笑)
ジョージアの映画について、この本が売店で売られていました↓