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ショートストーリーまとめ

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私が紡いだ小さなお話たち。
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2023年11月の記事一覧

【シロクマ文芸部】逃げる夢

【シロクマ文芸部】逃げる夢

逃げる夢を、見た。

時刻は、まだ午前3時。

寝てる間エアコンは付けない。
部屋はいつのまにか寒さが突き刺すようで
布団の中ばかりが湿っていた。

階下に降りてストーブを付ける。
じんわりと温まっていくつま先と、
まだ冷たいままの手の指先。

揺らぐ赤い炎が私を
ぼんやりと見つめていた。

iQOSを吸う仕草がまるで儀式のよう
まるでそうしないと
この世で息などできないかのごとく

換気扇の音に

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20字小説『愛と証明』

20字小説『愛と証明』

愛という呪いは勇者にだって解けやしない。

夢の中まで会いにくるなんて聞いてないよ。

どうせ振るならこんなに好きにさせないで。

わかってる、でもねまだ忘れられないんだ。

君に囚われたまま生きるのもそう悪くない。

振り返れば僕らの道はこんなにも輝いてる。

愛の存在証明なんて、神にも解けやしない。

【20字小説】✖️【ANONコラボ】

【20字小説】✖️【ANONコラボ】

PJさんの曲からなんでも創作してほしいというので、20字小説にしてみました(。・ω・)ノ゙

画面の向こう側の君へ指先から言葉を放つ。

文字だけで伝わらない温度が度々すれ違う。

僕は知らぬうちに言葉の渦に落とされてた。

嘲り笑う群衆に炎の十字架を背負わされる。

かーごめかごめ、かごのなかの鳥はだれだ?

籠の中の小鳥は、羽ばたく方法を知らない。

言の葉に流されスイッチオフ。日常に戻る。

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20字小説『銀河と孤独』

20字小説『銀河と孤独』

満天の銀河の下で僕は孤独に飼われている。

私の中の怪物が私を喰い破ろうとしている。

プリントを後ろに回すその指先に恋をした。

雷雨に監禁された教室できみの瞼に触れる。

嘘が下手な君だからもう終わりでいいよね?

コンビニの肉まん分け合う人はもういない。

そして振り出しに戻る。経験値が1アップ。

目を閉じれば見えるもの

目を閉じれば見えるもの

綻びは繕えばいい。世界は縫い目だらけだ。

↓アポロンの20字小説の続きを勝手に書きました┏○)) ペコリ

コラボするのも面白そうなんだよね( *´艸`)フフ
#小牧幸助文学賞