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"モザイクの向こう側"

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普通の大学生の私が何故AV女優になったのか、AV女優になるまでどのような事をしてきたか、私の生き方の軌跡です。
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2022年1月の記事一覧

#7 初めての「カンメン」

#7 初めての「カンメン」

監督面接、略して「カンメン」。
所謂業界用語というもの。
監督面接とは、AV女優さんの人となりを監督やプロデューサーが直接見て、話して、確かめてどんな作品を作るか、その方向性を決めていくための打ち合わせである。
単体女優さんは専属契約を交わしたメーカーさんから月一本のペースで作品を出す為、それに合わせてカンメンも必ず毎月行われる。
先日、某メーカーさんとの契約が決まり、専属女優としてデビューする事

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#8 もう一人の自分

#8 もう一人の自分

カンメン以降、具体的な撮影日も決まり、いよいよ後はその日を待つのみ!!!
…と言いたいところだが、それまでに決めなければいけない重要な事があと一つ残っていた。
それは、AV女優として生きる、もう一人の私の名前だ。

聞くところによると、AV女優さんの名前の決め方は人それぞれらしい。
付けたい名前がある人はそれを採用したり、元々使っている芸名があればそのまま使用する。
大体はその子のイメージに合わせ

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#9 AV撮影前日

#9 AV撮影前日

人生初のAV撮影を明日に控えたこの日。
特にやることもなかったけど、とにかくソワソワして落ち着かなかったから外の空気を吸う為に家の周りを少し散歩した。
早く明日になって欲しい気持ちと、まだ普通の人生に留まっていたい気持ちとの、不思議なせめぎ合いが私の心を惑わせる。

家の周りを三周くらいしたところで景色にも飽き飽きし、特に行く場所も決めずに電車に乗り込んだ。
三つ先の駅で降り、適当に街ブラする。

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#10 AV撮影当日

#10 AV撮影当日

ついにやってきたAV撮影当日。
私のデビュー作は、パッケージの写真撮影なども含め全四日間で行われるとの事だった。
色んな方から「四日撮り珍しいね!凄いね!」などと声をかけられたのだが、何が凄いのかも、そもそも凄いとはどうゆう意味なのかもよく分かっていなかった。

初日は期待と不安に胸が膨らみ夜中は何度か起きてしまったけれど、六時間は睡眠が取れたから上出来かな。
とりあえずお風呂に入り、目を覚ます。

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#11 撮影を終えて

#11 撮影を終えて

人生初のAV撮影を終えた翌日、恋人や友人と賑わう人々で溢れ返る表参道の街中を、私はたった一人で彷徨っていた。

というのも、この日は夕方頃から渋谷に用があり街に出ていた。
用事を済ませ帰ろうかとも思ったけど、何だか今日はまだ家に帰りたくない気分だったから、無事に撮影を終えられたお祝いと自分へのプチご褒美を兼ねて普段行かないようなお店で夜ご飯を食べる事にした。
渋谷だったら沢山お店もあるし、直ぐに入

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今回の投稿をもって、私がAV女優を目指すまでの記録は一旦終わりとさせていただきます。
noteは続けていくので、引き続きよろしくお願いします!

そして明日、私から皆さんに大切なお知らせがあります。
(詳細はTwitterにて発表します)