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元ノンキャリ外交官ヒロじいの世界を平和にする詩:138億年後の幸運

138億年前のビッグバンがなければ、
その92億年後、今から46億年前に太陽が生まれ、
地球が生まれることはなかった

恒星を回る衛星に生命が宿れるちょうど良い加減の奇跡の距離
ハビタブルゾーンにたまたま地球が存在した
その確率だけでも計り知れない、とんでもない幸運

約40億年もの昔に地球上に原始生命が生まれなかったら
35億年後、今から4、5億年前に
植物、魚類、動物が生まれることはなかった

4億年前、デボン紀に両生類が陸に上がってこなかったら
3億5千万年前に爬虫類が陸上で生活するようにならなかったら
哺乳類の誕生はなかった

2億5千万年前に恐竜が現れ、1億8千万年間地球上を支配したあと、
小惑星の衝突による気候変動で絶滅した

これまでに5回、生物の大量絶滅が起こっている
最後の5回目は今から6500万年前に起こった
6回目は人類が環境を破壊して起こすのではないかといわれている

6500万年前の最後の大量絶滅で
恐竜の絶滅がなかったら、哺乳類の全盛は来なかった
人類は恐竜の朝食かおやつになっていたかもしれない

700万年前、人類の誕生、ようやく猿人の系統から分かれた
300万年前にようやくヒト属の人類が生まれた

100万年前に原人ホモ・エレクトゥスが、
30万年前に旧人ネアンデルタール人が、
20万年前に新人ホモ・サピエンスが現れなかったら
私たち人類の歴史はなかった

たった6万年前にホモ・サピエンスは、アフリカを出て、世界中に散らばった
南米の果てまで到達したのは、最終氷期末期のたった1万年前のこと
人類はようやく南極以外の全ての陸地に広がった

今一緒に生きている世界中の全ての人は、みんな奇跡の生き残り
138億年前のビッグバンからの生き残り
今の家族も、にっくき敵も、ライバルも、みんな奇跡の生き残り
なのになぜまだ人間同士で戦争するのだろう、なぜ殺し合う必要があるのだろう

気候に順応するため、チンパンジー色だった皮膚の色が、
黒、白、黄色に分かれ、目の色も多彩になった
それ以前に人種差別はなかった
みんな肌の色も目の色も同じだった

ホモ・サピエンスは完璧な言語能力を持った
現在の私たちと同じレベルの言語能力、知能指数だ
世界各地で同時多発的に色々な言語が生まれた

しゃべり出すと争いは大きくなっていった
同時に人類は死後の世界を想像し始めた
世界各地で色々な宗教が生まれた

ホモ・サピエンスは色々な宗教を持つようになった
ホモ・サピエンスは世界各地で同時多発的に色々な文明を産んだ
同時にホモ・サピエンスは戦争を終わらせられなくなった

もう一度考えよう。我々の幸運を

おわり

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ヒロじい
これまで多言語学習、独学支援ブログYou can 2020-24(youcan2020.com)10年近く維持してきましたが、如何せんボランティア、年金生活者ですので、今後は多少なりとも収益を考え、今後の活動費に使わせていただきます。