楽器の上達には段階がある②

ドレミの音を鳴らせるようになったら、ちょっと簡単な曲を演奏してみると楽しい。(きらきら星とか)
できるようになった!っていう達成感を味わえて、モチベーションを保つことが出来る。
ここまで来たら、一区切り!よくやった!自分をほめてあげよう。第一の壁突破。

管楽器だと、ここから次のステージへ。
それは、音を長く吹けるようになることだ。つまりロングトーンである。

音域は楽器によるが、クラリネットとかサックスなら最低音から最高音まで、テンポ60で8拍吹いて4拍休む、みたいな感じ?

最初はとりあえず8拍伸ばせるように繰り返し練習して、慣れてきたら音の最初(アタック)、真ん中(コア)、最後(リリース)を意識すると良い。

ロングトーンなしで上達するのは無理!!と言うほど超基礎の練習です。地味だしつまらないけど毎回サボらずやりましょう。

ロングトーンの話になったのでここで呼吸の話を。
突然ですが、みなさんは普段どこで呼吸をしていますか?

正解は、肺です。
人間は全員、肺という器官を使って呼吸をしています。

しかし、吹奏楽の指導では、お腹を膨らませよう、という指導が多いです。なんなら、胸を動かすな、お腹を動かせといった指導まであります。
たしかに息が入るとお腹は膨らむけど、お腹を膨らませることが目的ではありません。お腹が膨らむのは、息を入れたらそうなるというただの結果です。お腹を膨らまそうとしたり、胸が動かないようにしたり、身体の余計なところに力を入れるのは、楽器の演奏には逆効果です。やめましょう。

身体に力を入れるのは、息を吐くときです。
楽器の音が鳴るのは息を吐くときなので、お腹の支えがないと、音が震えたりブレたりします。
息を吐くときに腹筋を使って、お腹に力を入れましょう。
お腹というのがどこかというと、みぞおちのあたりかな?左右のあばらの間あたり。
横隔膜が上下に動く映像、みたいなのがYouTubeにあって、それを見るとイメージがつきます。

息を、もう吐けないよ~!っていうレベルまでしっかり吐き切ることができると、何もしなくても勝手に身体に息が入ってきます。吐くときにお腹をしっかり凹ませていると、力を抜けば勝手にお腹が膨らんでいきます。

このロングトーンをするときに、筋肉というか体力がないとつらいです。(私)
中学校1年生の頃、周りと比べて体格が小さくて細かったので、息が全然続かなかったです。運動をあまりしたことがない人は、運動をしてみてもいいかもしれません。
吹奏楽部が運動部といわれる理由が分かる気がしますね……

余談ですが、身体が細い人は冷え性気味の人が多い気がします(私もです)。お腹にカイロを貼ったり、手を温めたり、運動をすると、調子が上がるまでの時間が短くなる気がします。
身体が冷えていると、調子が上がるまで時間がかかります(私は)。高校時代は、1時間基礎練やっても調子が上がってこないとかザラでした。スロースターターなのかな?

呼吸について語っていたら長くなったので、③に続きます。

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