あらためて「防災」を考えた1か月
9月1日の「防災の日」、防災グッズの確認と、災害用伝言ダイヤルの練習を行いましたが、水害対策も見直さないといけないな~と思っているタカハシです。
我が家は転勤族で、全国を転々としています。
福岡へ引越してからわずか半月、震度7の熊本地震がありました。
大きな災害に直面した時、土地勘や知り合いも無い場所で、1歳の子どもを連れて避難所に身を寄せられるのか?と、「防災」や「在宅避難」を自分事として考えはじめました。
まだギリギリ防災月間ということで、自身の経験を交えて「命を守る防災」についてお伝えしたいと思います。
■震度5強ってどんなカンジ?
仙台から千葉へ引っ越しが決まり、荷造りに追われていたころです。
2022年3月16日23時34分、最大震度5弱の揺れが東北地方を襲いました。
揺れが治まらないまま、続いて23時36分 最大震度6強(M7.4)の2度目の地震に見舞われました。北海道から中国地方まで揺れ、東日本大震災が蘇るような大きな地震でした。(仙台市内は5強でしたが、双子地震だったことと、居住地区が軟弱地盤のため、6弱相当の被害が多数出ていました)
当時の自宅は、6階建てマンションの5階。
緊急地震速報より先に、1度目の地震が来ました。大きめで怖かったですが、何度か経験したことのある揺れでした。
揺れが少し弱まり、壊れたものが無いか各部屋を確認していた時に、ドドドという地鳴りと共に2度目の地震が来ました。
激しい揺れで歩くことも出来ず、這いながら寝ている子どもに覆いかぶさりました。スマホから、けたたましくアラーム音が何度も鳴り、強い揺れは1分近く続いたと思います。
泣く子どもを励ましながらも、心の中では「ああ・・天井が落ちてきて死ぬかも」と、地震で死がよぎったのは初めてのことでした。
震度5強でこのような有様でしたので、震度7は想像するだけで恐怖です。泣
■震度5強の身近な被災状況
近所に住む知人宅は、食器棚から食器が飛び出しほぼ全損。
タンスが倒れ危うく下敷きになりかけたり、断水になった家もあります。
海に近い友人宅は、テレビと水槽が床に落下し、キャスターに乗せていた灯油タンクから灯油がこぼれたそうですが、片付けをする間もないまま津波を警戒して近くの高台まで避難したそうです。
街中では、道路に亀裂が入り、石灯籠や、ブロック塀も至るところで倒壊。
スーパー、病院、ショッピングモールでは、エスカレーターの陥没や、天井や外壁が落下したり、ショーウィンドウのガラスが割れたり、スプリンクラーの誤作動で店内が水浸しになり、数日~1カ月程休業するところもありました。
▽2022年3月16日のウェザーニュースの被害リポートhttps://weathernews.jp/s/curation/detail.html?cuid=202203160075
我が家は、ビビりな私が災害が起こるたびに少しずつ備えを強化していたことが功を奏したのか、大きな被害は出ませんでした。
それでも、留めてあったはずのPCモニターや、荷造り途中の段ボール、留めていなかった小物類が床に散乱しました。
後日、押入れを開けると荷物が崩れてきて、アイロンが落ちてきたり(危うく足を直撃するところでした)、食器棚を留めていた樹脂製の耐震ポールがねじ切れていたのを見つけました。
マンション全体では、エレベーターが非常停止し、まるっと2日間復旧せずの階段生活は辛いものがありました。
断水にはならなかったものの、水道水が少し赤茶色に濁りました。
浄水器を付けていたので、食事の問題はありませんでしたが、お風呂や洗濯は赤茶色の水を数日間、使用していました。
■震災遺構と3.11経験者から学んだこと
復興が進み、街の変化を感じながら過ごした数年間。被災した方々から教わったことは、「備え」が必要だと言うこと。
「備え」と聞くと、防災リュックや備蓄品の準備を想像する人が多いと思います。もちろん備蓄も大切ですが、東北に「津波てんでんこ※」という教えがあるように、一番重要なのは「命を守る備え」です。
自宅や職場の被害を最小限に抑えて、怪我を負わずに安全が確保できるか。外出先では、どのように身を守ればよいのか…少しでもイメージしておくことが重要だと感じました。
※津波てんでんこ:「津波がおきたら周囲にかまわず、てんでばらばらに高台に逃げて自分の命を守れ」という教えです。
▽自宅の備えを ちょこっとご紹介
賃貸でなければ、家財はL字金物で壁に固定するのに~!とジレンマを抱えています。それでもやらないよりはやった方がマシ!だと思っています。
■命を守るために見直すこと
出入り口や避難路付近に大きな家財を置いていませんか。
大型家電だけではなく、パソコンや、レンジなどの小型家電も固定していますか。
本棚やキャビネットは床や壁と固定していますか。
上下二段式のキャビネットや棚は、上下を連結していますか。
物や食器が飛び出さないような工夫をしていますか。
掛け時計や額などの落下防止策を施していますか。
家族と命を守る方法を共有していますか。
ハザードマップを確認し、避難所まで歩いたことがありますか。
また、停電に備えて、蓄光テープを懐中電灯、ヘルメット、スマホ、家財の角、出入り口や避難路などに貼っておいたり、防煙フードという袋を用意しておけば、火災の時に安全に避難することもできます。
ここに書いたことは、人から教わったことや、自身の経験から、自分と家族を守るために備えていることです。
大切なのは、自分に合わせた防災対策をすることです。
もし、まだ備えが足りないな~と感じたことがあれば、やれることから少しずつ見直してみてはいかがでしょうか。
▽災害用伝言ダイヤル(171) 毎月1日・15日に体験利用が可能です
▽地震10秒診断 地域の危険度をチェック
▽重ねるハザードマップ 災害リスク情報を地図上にまとめて表示
▽東京備蓄ナビ 自分に合わせた備蓄量を診断
更新担当は遥か昔阪神大震災で自宅が全壊しまして、
あのクラスが来たら備えていてもどうもならん!と割り切っていました。
が、子供の事を考えるとそうも言っていられませんね、反省します。(^^;)
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