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わたしの雑記帳

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映画や読書の感想を残していこうと思います。
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#コラム

折り合いをつけられない私たち「ミッドナイトスワン」「子宮に沈める」

折り合いをつけられない私たち「ミッドナイトスワン」「子宮に沈める」

映画を2本見た。
「ミッドナイトスワン」と「子宮に沈める」
数ある映画のなかでこの2本を順番に選んだのは、どちらも「親子」とか「母親」「女」といったテーマを持っていたからかもしれない。

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
とボーヴォワールは言っている。
人間は他者との関係の中で、何者にでもなりえるということになると思う。
例えば親子関係なら人間は子供との関係の中で親になっていくといえる

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虞姫はなぜ死ぬのか
 「さらば、わが愛/覇王別姫」

虞姫はなぜ死ぬのか 「さらば、わが愛/覇王別姫」

『さらば、わが愛/覇王別姫』を見ました。

「虞姫はなぜ死ぬ?」
「女郎は幸せにはなれない」
そんなセリフが心に残りました。

京劇役者の蝶衣と女郎の菊仙、そして虞美人
それぞれ違う人生を生きながら、
それぞれが重なってもみえる。

やっぱり人には天命ってあるものなんだろうか。

物事は諸行無常で、
ずっとそのままではいられない。

すべてを投げ打って手に入れてきたものが
消えてなくなってしまうと

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「ミッドサマー」

「ミッドサマー」

私には映画好きの弟がいる。

彼はアリ・アスター監督の
「ヘレディタリー 継承」を繰り返し見ていたので
「ミッドサマー」も見ただろうなと思い、
感想を聞いてみた。

すると、
「みんな不幸になるだけ」
「精神が不安定になるからやめとけ」
と意外にも強く止められたのだった。

止められると見たくなるのが人間の性である。

しかし、私が「ミッドサマー」に抱いたのは、
全く逆の感想だった。

⚠️以下、

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「バリー・リンドン」

「バリー・リンドン」

アウトプットの場はnoteに見つけたけれど、
インプットも大事にしたい。
そういうわけで『わたしの雑記帳』と題して、
映画や読書の感想を残していこうと思います。

第1回は映画「バリー・リンドン」。

『バリー・リンドン』(Barry Lyndon)は、スタンリー・キューブリック監督が、18世紀のヨーロッパを舞台に撮り上げた1975年のイギリス・アメリカ合作の歴史映画である。原作はウィリアム・メイ

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