ぼくの映画を楽しく観る方法
ぼくは映画を見る前に、必ず原作の小説を読んでから映画館に行くようにしている。
ストーリーが先にわかってしまうと、映画が面白くないのではないかとおっしゃられる方もいるだろう。
ぼくは小説と映画は別物だと思っている。
執筆者が描きたいこと、映画監督が映像化したいことは、必ずしも同じでなくていい。
だから小説の中で描かれている世界を、映画を作る側の人たちは自分たちの感性で、どのような描写をするのか、それを見てみたい。
それには小説に書かれている細かい描写をあらかじめ知っておく必要がある。もちろん映画を見る前からオチがわかってしまうというリスクは承知の上だ。
余談だが、映画によってはオチの演出にも工夫をしてくれている作品もある。
そんな気持ちで小説を読むから、自分で映画を作るような気分になる。
まずはキャスティングを妄想する。
発想は自由だから、何も俳優に限らない。
ぼくの友達やアニメのキャラクターでもいい。
ぼくが勝手に決めたキャストで本を読む、これがなかなか面白い。
ぼくなりにここは外せないという場面はチェックしておく。
ぼくならこの場面は必ず映像化するとお勧めの場面だ。
だけど期待を裏切られることも少なくない。
思い通りに映像化された時は、普通に映画を見た時より、のめり込んで見てしまう。
小説の描写とは明らかに違っていても、映画の作り手が伝えたいことが実によくわかる。
むしろぼくはそれを楽しみに来ているようなものだ。
がっかりすることもあれば、共感することもある。
たとえがっかりしたとしても、映画を作る人たちの感性を否定してはいけない。
芸術にはいろんな感性があって、それをありのまま受け入れればいい。
独りよがりな思考は自分の感性の幅を狭くする。
皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。
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