本物のプロフェッショナルになるためには
プロフェッショナルの仕事とは何だ。
高い専門知識を武器に、誰もができないことをやってのける。
プロにとって仕事は仕事という概念ではない。
それは生きている証だ。
"仕事"と呼ぶにはあまりに軽い。
適切な呼び名が思いつかない。
誰よりもスキルが高い。
だから完璧に仕事をやり遂げることが要求される。
そのプレッシャーを跳ね除けて見事にやってのける。
その達成感と周りから受ける羨望の眼差しは快感に等しい。
もうやめられない。
しかしやはり人間だ。
気がつかないうちに、慢心という魔物が取り憑こうとする。
この魔物はプロを好むみたいだ。
"あの人のやること、あの人の言うことだから間違いない"と一旦レッテルを貼ってもらえれば、知識をひけらかすだけで、それがまかり通ってしまう。
周りからはもてはやされ、自分が神にでもなったような錯覚に陥る。
そんなことが続けば、向上心が薄れる。
向上心が薄れたら、スキルアップが止まる。
スキルアップが止まれば、いい仕事ができなくなる。
それじゃ、ただの評論家だ。
もうプロフェッショナルとは呼べない。
プロはプロたちの中で互いに切磋琢磨し合い、スキルを高め続けなければならない。
プロフェッショナルに値する高いスキルを習得するまでには、血の滲む努力と幾つもの経験を積んできたはずだ。
並大抵のことではない。
だからさらに、もっと、果てなく努力を続けることは可能なはずだ。
それには常に"謙虚"を心に宿す必要がある。
この謙虚を失えば、たちまち慢心に取り憑かれてしまう。
慢心vs謙虚。
この戦いを制しなければ、本物のプロフェッショナルとは呼べない。
いいなと思ったら応援しよう!
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。