筋トレをしてカッコいいスーツ姿になろう(後編)
肩のトレーニングは、今までそれほど重要視していなかった。
やはり足、胸、背中のような大きな筋肉を、どうしても優先してしまう。
だから、腕やふくらはぎのトレーニングは、後回しになってしまう。
しかし、肩についても地道にトレーニングを続けていた。
肩の筋肉は三角筋と言って一つの筋肉なのだが、トレーニングは前部、側部、後部にそれぞれ分けて行う必要がある。
前部は胸や腕のトレーニングで同時に鍛えることができるから、ぼくはどちらかと言うと側部と後部を重点的に鍛えるようにしていた。
肩幅を広く見せるには側部を大きくする必要がある。
ある日、筋肉隆々のトレーニーが片腕に20kgのダンベルを持って、軽々とショルダープレスをやっている姿を見た。
何と言うかぼくの血が騒いでしまって、負けまいとぼくも高重量で肩を鍛えるようになってしまった。
肩幅を広げようと意識をしていた訳ではないが、自然と側部を追い込むようにトレーニングしていたことになる。
そのお陰だろうか。
自分で言うのもおかしいが、一般的なおじさんよりもスーツ姿が様になっている。
いやー、肩トレのお陰じゃなくて、ただ単にスーツが小さくなって、パツンパツンになったからかもしれないな。
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