【ショートエッセイ】映画「プライベート・ライアン」から学んだ真のリーダー像とは・・・
「プライベート・ライアン」という映画を観た。第二次世界大戦時のアメリカ軍によるノルマンディ上陸作戦後を描いた戦争映画だ。
1998年に公開され大ヒット作となった。
冒頭の海岸での戦闘シーンで描かれた戦争の残忍さは、ぼくの記憶に強烈に残っている。
ノルマンディ上陸作戦でマットディモンが演じるライアンと言う兵士が行方不明になる。
彼の母からの嘆願で捜索隊が編成される。
自分が明日生きているかわからない境遇で、消息不明の兵士を探すことに、兵士たちは疑念を感じ始める。
兵士たちは次第に分裂し出すのだが、トム・ハンクスが演じるミラー隊長が鉄の意志で隊を引っ張っていく。
捜索隊はライアンを探し出すのだが、共に戦闘に巻き込まれてほぼ全滅してしまう。
ライアンとミラー隊長の最後の会話だった。
「生きろ」と言い残して隊長は息絶える。
その言葉には、自分と死んでいった仲間の命を背負って、人生を全うしろという思いが込められている。
数十年後、老人になったライアンは、家族を連れてミラー隊長の墓参りをする。
彼は妻に泣きながら尋ねる。
「自分は立派に生きてこれたか?」
妻は「立派でしたよ」と笑顔で答え、そこでこの映画は幕を下ろす。
この物語の中で理不尽な任務を押し付けられたミラー隊長は、一言も異論を唱えなかった。
死の間際、ライアンを目の前にして恨み言どころか彼の生涯を支える言葉を残して逝った。
強い意志、死しても動かない意志。
決して作為的ではなく、何にも動じない意志に人は心を動かされる。
私利私欲に塗れた意思では人を動かせない。
ミラー隊長、すごい人だった。
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