オトナ男性に学ぶ、スマートなデートのやり方
スマートなデートができる人に、憧れる。
スマートなデートとは、恋愛のことばかり考える肉欲のデートとかではなくて(←どんなデートだ)、そこまで深い仲でなくとも、相手を不快にさせずに楽しく気持ちよく過ごせるデートのことだ。
スマートなデートができる人を見ると、この人は仕事もできるんだろうなーなんて思うし、人として、尊敬できる。
さりげないけどそんなデートを、前にしたことがある。
ある日私がその人を夕食に誘い、その人の家に程近い駅を指定し、待ち合わせ場所と時間を決めた。
しかし私はその街に詳しくなかった。
仕方なく正直にそれを打ち明けたところ、その人は自分が詳しいので、店を予約しておきますと言ってくれた。
予約する際には、中華と和食はどちらがいいかとか、ちゃんと好みも聞いてくれた。
行ったお店は雰囲気がよく、さらに私が誘ったので奢りますと話していたのに、いつのまにかお金まで払ってくれていた。
さらにバーにでも行こうか?となると、すぐに行きつけのバーに連れて行ってくれた。
そしてそのバーでは手慣れた様子で飲み物を頼み、ママにも飲み物をすすめ、バーでの礼儀を教えてくれる。
私には飲みすぎないようにチェイサーもさりげなく頼んでくれていて、こちらのことを注意してみていてくれた。
そしてもちろん、バーでの飲み物もまた気付けば払ってくれていて、帰りは酔いが覚めるまで待ってから、ちゃんと駅まで送ってくれた。
私は「なんてステキな人なんだ!」と感動した。
ステキな点がたくさんあって、私はこのデートに学ぶべきところがたくさんあるな、と思った。
まず、店に詳しいことがステキだ。
ステキな店をたくさん知っているというのは、それだけで交友関係の広さやその人の行動範囲の広さを感じる。
たまに店を勧める時に「レビューがいいから」とかいう人がいるけど、その発言は、少し萎える。
その人自身がお勧めしている店がいいのにな、なんて思うし、その人の頑張りは認められるけど、ネットばかり見てそうだと、逆にその人の行動範囲の狭さを感じる。
やはり店を勧める時には、「ここ、自分の気に入ってる店だから」と連れて行ってくれるのが、嬉しい。
そして食べ物屋だけじゃなく、バーに詳しいということも、ポイントが高い。
一人で飲みに行くこともできる人、ということなのだろう。
バーに詳しい人はそれだけで、オトナとしてステキに感じる。
さらに彼が頼んだのは何年かもののウイスキーで、私にはさっぱりわからない酒だったけど、お酒に詳しいというのもまた、カッコよく感じた。
カシスオレンジとかモスコミュールじゃないところが、大事だと思った(しかし私はそんなものしか知らないので、オススメのカクテルにした。知らない人は強がってはいけない)
また、お金をスマートに払える、というのもステキだ。
伝票を先に持って払ってくれる人よりも、知らぬ間に払ってくれる人が、最高にスマートだと思う。
私もこれを後輩に奢る時に挑戦したことがある。
だけど、不自然なタイミングでトイレにたつとか、ゴソゴソ財布を出してバレるなどあり、これがすっごく難しい。
こんなにスマートに支払いができる!というだけで、私はその人の凄さを感じた。
さらに、和食と中華ではどちらが好きか聞いてくれた、質問の仕方も素晴らしい。
「食べ物は何が好きか?」と聞かれると、こちらとしては返事に困る。
しかし、「中華と和食はどちらが好きか?」と聞いてくれることで、簡単に答えられる。
同様に、バーに行くときは、さりげなく誘ってくれたし、チェイサーは、私に聞かずに用意してくれた、という点もとても良い。
聞くこと、聞かなくてもいいことを、相手をよく見て、よくわかっている。
どう質問すると相手が答えやすいか。
そして、行きたそうなら、それを察してくれるし、必要そうなら、わざわざ聞かなくても用意してくれる、その見極めが素晴らしいと思った。
はわわ‥。なんてこの人はすごいんだ。
デート選手権優勝だ。
私にはとてもマネできない。悔しいけど完敗だ‥!と思ったものだった。←なぜか途中から対戦相手になっている。
しかし1番素晴らしかった点は、相手が、自分をよくみて、ちゃんと考えてくれていた、というところだろう。
よく見て、どうしたらいいかな?喜んでもらえるかな?と考えてもらえてる、という気持ちが伝わってきて、嬉しいのだ。
自分をよく見て、喜ばせようとしてくれる。
気持ちよく過ごせる夜にしようとしてくれてる。
その気持ちが、何より嬉しいと思った。
デートによっては、酔っ払った女性を放置して帰るとか、お金を無理に人に払わせようとする、相手を見ずに自分の要求のみ伝える人とかがいる。
そんな人は、デートする資格がないと思う。
デートに目的があるとしても、その前に大事なのは、その日を楽しく過ごすこと。
そしてそのために大事なのは、やはり相手への思いやりなのだ。
不器用でもいい。
相手をよく見て、相手のことを考えること。
デートには、それがとても大事なことなのだと、オトナの男性から学んだ。