無害な自分から脱却したい話
「良くも悪くも人畜無害を体現したみたいな人間だよね」
何年か前に、もう顔も覚えてないような誰かに言われたこの言葉が私の脳内で反芻する。
思い出すたびに、私って面白味のない人間なんだ…と少し心が沈む。
確かに私はいつだって周りの空気を読むことに専念し、人の気に障るようなことは絶対に言わないように、イライラさせないように、気を付けていた。
ボディーランゲージなどの日言語コミュニケーションにも意識している。
note内ではもしかしたら使っているかもしれないが、なるべく人が不快になるような「チクチク言葉」や「激しい断定」は用いないようにしている。
また、大声で騒ぐことも殆どなく、発表の場では声は大きくてハキハキしていると言われるが、日常では出来るだけ節度のあるボリュームで話すようにしている。
聞くことも言うこともストレスが溜まるから人前では悪口も言わない。
(手帳や日記には悪口ではないけれど人には言えないモヤモヤが沢山書いてある。)
高いとは言えないかもしれないが、ある程度のコミュ力は持ち合わせているので、話せる人がいないとかいう悩みは持ったことがない。
ここまで書き出してみて、別にこのまま無害なままの私でもいいのかも知れないと思い始めてきた。
しかし、
少々烏滸がましいことを言うようだが、私は人に影響を与える人間になりたいのだ!
そう思うようになったきっかけは、この作品からだった。
相田みつをさんは出逢いにまつわる詩を沢山世の中に出されている。
無害なことが、私の取り柄かもしれない。
今まで人様に迷惑かけないように、ということばかりを気にして生きてきた。
だけど、そんな私でも、誰かに影響を与え、その人の人生をも好転させるような人間になりたい。
そう強く思わせてくれた。
思っただけでは今の萎縮し遠慮してしまう自分を変えることは出来ない。
取り敢えず今日から最近倫理で習った、
という当たり前のように思っていた言葉を大切に、一歩でも勇気を出して自分を変える努力をしていきたい。