「わがまま」のススメ
先日、山口周ゼミ 無料説明会 〜Silver Lining College 第1期〜 を実施しました。
私はこのSilver Lining College （シルバーライニングカレッジ）の主催者であり進行も担当したのですが、「説明会だけでも有意義だった」と参加者の方からお言葉をいただきましたので、印象的だったことをいくつか残しておこうと思います。
ビジョンって必要なの？
「そもそもビジョンって必要なんですか？」
説明会でこんなご質問をいただきました。
ビジョンと言ってもそれだけでいろんな定義があり１冊の本になりそうなのですが、ここでいうビジョンとは個人のビジョン、つまり人生やキャリアにおける指針になるようなパーソナルビジョンのことを指しています。
結論から言うと私は必要な人には必要だし、必要でない人には必要でないと思っています。
最近は「これといってやりたいことが見つからないのが悩み」という人も多いといいます。
私の周囲にもそういう人はいます。
でもだからと言ってその人が不幸かというとそう言うわけではありません。
人の生き方はそれぞれなので、本人がそれで満足しているならそれで良いと思っています。
なのでビジョンが特に必要ないからそれはそれで良いのではないかと考えています。
一方で、自らビジョンを探究し、それに沿った生き方をしたいのに何らかの事情で一歩踏み出せない、という方もいますし、そこから一歩踏み出し、生き方とが変わっていき、それと共に表情がどんどん生き生きとしている人もいます。
私の友人でもいますし、以前働いていたビジネススクールでもそういった受講生の方との出会いがいくつもありました。
どちらが良いとか悪いとかいうことではないですが、両者の違いの1つとして主体性があるかないか、つまり自分の意思を持って自分軸で動いているかどうか、という点があると思っています。
もちろん、会社や学校などの組織の期待、親や家族など周囲の期待に応えながら生きることも非常に大事なことです。
ただそういった外発的動機づけにあまりに比重が寄りすぎると人によってはストレスを溜め込んで、心身ともにバランスを崩してしまう人もいます。
何より外発的動機づけではなく、内発的動機づけで行動し始めた人って本当に目の表情がキラキラしていることが多いです。
そういう人が増えたらいいなと思ったこともこの事業を始めた理由の1つではあります。
全ての人がそうすべきとも思わないですし、そもそも強制するものでもないと思っていますが、ただ、そういう生き方をしたいのに出来ないのは非常に勿体無いと私は考えています。
わがままスクール！？
このご質問をいただいた時に山口周さんが「日本人は真面目すぎるから、もっとわがままになっていい」とコメントされていたのですが、これも本当に重要なことだと考えていて、もっと多くの人に知ってもらいたいと思ったので、書き留めておきます。
一般的には「わがまま＝悪いこと」というイメージを持つ方が多いかと思います。
でもここでいう「わがまま」はそういった自己中心的であるとか自分勝手という意味でではありません。
山口周さんのコメントを要約すると、
「親や上司、会社の期待に応えてばかりいると思考停止に陥りやすい。脳は考えていないと弱くなる。非常に優秀だけど何をやりたいのか問われると途方に暮れるしかない人が多い。日本は職場でのエンゲージメントスコアが世界の中でも低い部類に入るが、これは国家的損失だ。」
「40代、50代に入ると余命宣告されたりする人も出てくる。その時に振り返って悔いがないかどうか。悔いを残さない人生を送る人が増えるとその周りにいる人や後に続く若い人も色々な意味で良くなるし、そう言う人が増えると結果的に経済的にも成長するのではないか」
と言うことですので、思考停止に陥らず、自分の頭で考え選択し悔いを残さない、という意味での「わがまま」になるかと思います。
本当にその通りだと思います。
思考停止にならず「わがまま」であり続けること。
真面目で優しい方ほどこれが難しかったりしますので、そういった方に届くと良いなと考えています。
山口周さんにはシルバーライニングカレッジという名前を「わがままスクール」にしたらどうかと言われましたが、それもいいかもしれません。笑
どうせわがままに生きるなら
せっかくわがままに生きるなら、他の人にも喜んでもらった方が良いですよね。
そう言う方はぜひ山口周さんの著書「ビジネスの未来」と「クリティカル・ビジネス・パラダイム」にあるように個人のやりたいこととビジネス・社会課題とを結び付けてみると良いかもしれません。
どうわがままに生きるかを考えた時に、もちろん、グルメ三昧したりブランドバッグを買ったり旅行に行ったり、も良いのですが、「自分が社会に対して何ができるか」といった社会彫刻の視点を入れるのが個人的にはお勧めです。
そうするとグッと世界が広がり、社会に役立つことが出来て、自分自身の喜びが何倍にもなる可能性が出てきて、一石二鳥です。
この２冊はそれに適した書籍だと思いますし、シルバーライニングスクールの山口周ゼミの課題図書にもなっています。
もし気になる方がいらっしゃいましたら
ということで、「ビジョン」とか「わがまま」が気になってきた方、ぜひ一緒にビジョンを作って実践していきましょう！
ビジョン共創カレッジ「シルバーライニングカレッジ」第1期山口周ゼミのお申し込み受付は9/10（火）までです。
よかったらこちらから覗いてくださいね！