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バングラデシュ10日間 交通機関編


今更ながら渡航報告

ノモシュカ〜

Himchari Fountain and Hillにて


実は今年の7月に、5年ぶり2度目のバングラデシュへ渡航していました。(1人で渡航、現地の友達と現地集合)
たっぷり10日間。
長かった。

ファボワール日記は一旦中断です。(というかずっと前から中断してるやん)
すでにファボワールは服用をやめ、4ヶ月前くらいからドロエチという別のピルを始めてます。
その件についてはまた今度。

2回目の渡航ということで、なんとかなるやろと思っていたバングラですが実際は前回よりも今回の方が断然きつかったです。
大気汚染がひどくなってたからなのか、
コロナ期間で海外に行く回数が減ったからなのか、
5年のうちに自分が小難しい人間になってしまったのか、
シンプルに滞在が長過ぎたのか、
色々と理由は考えられますが、しばしば吐きそうな思いをしながら過ごしました。

まぁそんな中でもステイ先の家族にはとても感謝していますし、辛い辛い言いながらも何故か憎めない良さがこの国にはあるのです。
いつかまた来るんだろうな、来れたらいいなとも思っています。

今後バングラ旅行の予定がある方、アジア最貧国に滞在するってどんな感じなのか興味のある方、ぜひ読んでみてください。

今日の記事は交通機関について。

ダッカの交通機関


滞在中は主に首都ダッカにいたのですが、市内の移動でよく使うのはリキシャかCNGという乗り物です。

乗り心地は
Uber(車)>>>>>CNG>>リキシャ
の順です。
最近メトロもできてるらしいですが私の友人は一回も使ったことないそうです。(理由は後述)

リキシャ

リキシャというのは日本の人力車のような形で、運転手が自転車で操縦する乗り物。
オートリキシャというリキシャにモーターがついていて、運転手が漕がなくてもバイクみたいな感じで進むリキシャもあります。

外見
乗ってる時の風景

日本人で初めて乗る人は、「えっシートベルトないの?!」と驚くと思います。
割と浅めのイスで、結構なスピードで凸凹道を走ります。
道が平坦で、交通の混雑がひどく無い時ならまだいいのですが、その逆の時は揺れと大気汚染でゲロゲロします。 
リキシャには持ち手もシートベルトもないので、慣れないうちはとにかく落ちないように必死です。
ディズニーのインディジョーンズの乗り物を安全装置なしで乗ってる感じです。


CNG

CNGというのは緑かシルバーの、バイク操作で後ろに大人3人くらい(ぎゅっと詰めて)座れるような形の乗り物です。

外見
乗ってる時の風景


座席部分がリキシャよりも広くて安定しているので、リキシャよりは快適です。
ただ、車とは違ってカゴのような作りなので、外気の暑さや空気の汚れをダイレクトに受けることになります。
ダッカは日が暮れると渋滞が起きやすいようで、夜中の渋滞の中CNGを1時間以上乗った時は流石にゲロゲロでした。

Uber

最後にUber
これはどこの国でも同じようにUberのアプリで呼ぶだけだし、乗り物も普通車です。 

狂気的な交通渋滞

運良くUberに乗れたとしても、ダッカは交通渋滞が地獄。
実際、どんなに長く見積もっても45分で着くと言われた空港までの道のりに2時間ちょいかかりました。

帰国時は友人宅から空港までUberを利用したのですが、やっと帰れると思っていた矢先に(自分が来たくて来たくせに)、この交通渋滞のせいで帰りの便を逃すかもしれないという事態に陥りました。
いやさ、、、2時間も前に出発して、早めに着いたらラウンジで時間つぶそう~とかヘラヘラしてたのに。
バングラデシュ人の時間感覚と交通機関のカオスさを舐めてはいけないのです。

もし帰りの便逃したらいつ帰れるんだろ、、
ただでさえ10日も休んで仕事は山盛りだし、
せっかく奮発してシンガポールエアラインにしたけどこんなタイミングで別の帰り便を予約することになったらビーマンバングラとか中国南方とかに変更するしかないかもしれない、、、

交差点が近づく度に全く動くかなくなる最悪の交通渋滞にハマりながら、さすがに同乗してくれた友達に気を遣う体力もなくなり、別れを惜しむどころか溜息&不安を漏らしたり、絶望ポーズをとってみたりしたけれど、まぁ何をしても物事が好転することなんてないのです。


なぜこんなに交通渋滞がひどいのかというと、1個目の理由は、先ほど紹介したような沢山の種類の乗り物(+歩行者)が道に入り乱れているから。
ぎっちぎちの車、CNG、その隙間にリキシャ、そしてその間を縫って歩く歩行者!Why Bangladeshi people!!

さらに、この国には信号がないのです。
まじです。
だからラッシュ時は交差点が近づく度に渋滞にハマるし、いつ動き出せるのか全く読めないのです。

イライラの頂点に達していた私は、
「信号作れよ!!!なんで信号ないのよ!!
信号があったら一定の時間止まって、進んで、ができるじゃないの!!!
みんなが我先にって行くからこうやって渋滞になっちゃうんでしょ!!」
と車の中で嘆くと、

「いや、数年前に信号できたんだけど誰も守らないから電源落としたんだ。」
と、冷静な友人。
確かに信号らしき物をたまに見かけるけど、全く作動してない。
Why Bangladeshi people!!

そういう社会なのです。
だからUberが必ずしも快適とは限りません。

番外編 メトロ

最近ダッカにはメトロが開通しました。
なんと日本のJICAが支援したプロジェクトのようです。
ダッカの交通渋滞が日本の支援で改善されるなんて、バングラデシュに友人を持つ日本人として大変嬉しいニュースだと思いました。

だと思いました。。。

現実は、まだまだローカルの人はメトロを使いこなせてないみたいなんです。

実際現地で友達に、「せっかくだからメトロ乗ろうよ!」と言っても、
「いや、メトロ乗るのめんどくさいんだよ。。」という反応でした。

ゴミだらけ、渋滞だらけ、雨の後は洪水の道をリキシャで爆走するよりめんどくさい(というかシンドイ)移動方法ってある?って感じでしたが、友人曰く、結局メトロを使ったとしても、メトロ駅までの道と、メトロ駅を降りた後にはリキシャかCNGなどを使わないと移動できないとのこと。

(ちなみに道端でリキシャやCNGを捕まえるのは結構なハッスルです。行き先を伝えて運転手が行きたくない方向だったり遠すぎたりすると乗せてもらえないし、降りた後に価格交渉しないといけないのです。)


え、ダッカって徒歩移動できないの?

と思われた方いるかと思いますが、正解は「できなくはないけど、やりたくない」です。

住宅街っぽいところやショッピングストリートっぽいところなら多少の距離を徒歩移動できるのですが、とにかく汚いので道の端を数分歩くだけで足が真っ黒になることもあります。

このゴミ山はまだ小さめサイズ

いつどこにゴミ山があったり、穴が空いてたり、何かが頭にぶつかったり、吹っ飛ばされるかわからないような道、しかも大気汚染ムンムンの中を何十分も歩くのはとても厳しいのです。

実際私は国内でも海外でも街を歩くのが好きなタイプなのですが、ダッカでは到底、「歩くの好き!」とは思えませんでした。

日本のように「駅を降りてから目的地まで歩く」というのがスムーズにできるような街だったらメトロはもっと便利なのですが、現状のダッカだとメトロが革命的な交通渋滞の緩和になれるわけではなさそうでした。

メトロを使ったとしても結果的にリキシャやCNGで移動するんだから、最初からそれに乗った方が楽。

という感じになってしまうんですねぇ。

もちろん出発地と目的地がメトロ駅のすぐ近くだったら何の問題もないと思うのですが!

今のところダッカメトロは限られた区域だけ運行中なので、まだまだ時間がかかりそうです。

番外編 市バス

私は乗ったことないけれど、街中にはバスも走ってます。

乗車率120%くらいで、ドアは開きっぱなしだったりします。

友達は大学に通うのに毎日こういう市バス使ってたよー、とのことなので、ダッカ市民の足としては非常にポピュラーなようです。

私も大学時代は都内の激混み通勤電車に毎日乗っていた身なんですが、ダッカの市バスはレベルが高い印象でした(笑)

番外編 長距離バス

今回、ダッカからコックスバザールというバングラデシュのリゾート地まで、長距離バスを利用しました。

片道8時間くらい。

行きはスリーパーコーチというフルフラットの座席で寝ながら移動、帰りはビジネスクラスシートでふかふか椅子でした。

余裕で寝れます!

途中のトイレ休憩のトイレが人生で使った中で一番汚いトイレでしたが、それはもうバングラデシュの田舎道だから仕方ないですね。

むしろ途中サービスエリアみたいなのがあることにびっくりしました。
結構綺麗めなサービスエリアがあったりするんです!(トイレ汚いけど)

コックスバザールまでの道のりで立ち寄ったSA

オーストラリアやアメリカでは高速脇のガソリンスタンドかマクドナルドがサービスエリア替わりだったから。

ちなみに南アジア地域のバスあるあるっぽいですが、運転手か乗客の誰かが自分のお気に入りローカルミュージックを車内で爆音で流し続けることがあります。

この音楽が特にヒットチャートでもなければ懐メロでもなく、ほかの乗客にとってはひどく聞き心地が悪かったりするのですが、なぜか誰も文句は言いません。

不思議な文化ですね。


という事でダッカの交通機関事情でした。

では、また今度気が向いた時にバングラデシュ渡航記か何か投稿したいと思います。

良い秋の週末を!

Rinko



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