見出し画像

「自信がない」とは言ったけど「自分が思っているよりは可愛いよ」って私に言うと怒るよ

小さいころから、容姿に自信を持てない。整っていない自分の顔がいつもコンプレックスだった。

学校のムードメーカーは、面白い子じゃない。性格がいい子でもない。絶対、顏がかわいい子。私がいじめられてたのもずっと顏のせいだと思ってるほどコンプレックスが強かった。

だけど、大人になってくるうちに、自分を少しずつ愛せるようになった。好きになった。いまでは美人にはなれないけど、かわいい愛嬌のある子になってる気がしてる。

正直、自分の容姿に自信がない。でも、毎日外に出る前に、鏡の前で「かわいい!」って言うのを習慣にして頑張って生きてる。

前までは、友人を「かわいい」っていうと、私はブスってことを認めている気がして、素直に言えなかった

画像1

いままでのわたしは自分に自信がなかった。

普通に人に話をかけるときでさえ、ブスと思われるんじゃないかって不安になって手が震えるほどだった。

それは、小学校と中学校の9年間ずっと、いじめにあい続けたから。その時の私のいじめてた子はすっごく顔がかわいい子だった。

小学校の時のころの生活はなぜだか全て鮮明に覚えてる。男の子はスポーツができる人がモテた。女の子はかわいい子がモテた。そういう人たちがいつもムードメーカーだった。

そこから始まった私の容姿コンプレックス。上手に生きることができなかった。でも、大人になるにつれいろんな人と会う機会があった。高校を海外に行ったとき、いろんな価値観やこだわりがあって普通だって学んだ。大学に入ってからも、”変わっている自分”であることを逆に自信だって思ってるときだってあった

でも、根底にある自分の容姿に自信がないって感情を見ないふりをしていたとしても、私の中から消えることなんてなかった。

美人ではないけど”かわいい”友人に対して、素直に「かわいい」って言えなかった。

どこかで思ってた。友人をかわいいって認めると私はブスってことを認めている気がしてて。

だから、「自分をどんな風に見せたら可愛く見えるのかを完璧に計算している感じがあざとくて嫌い。」ってひねくれてた。

それは、私の根底に「自分がかわいい」って思えない自分がいるってのは知ってる。友人と比較する必要はないのはわかってるけどどうしても比べたいんだ。

大好きだった元彼にも言われた。

「かわいいから、美人でなくていいんだよ」って言葉。

彼のことを疑っているわけではない。優しく元気づけるような言葉だったけど、私は素直にその言葉のまま受け入れられなかった。彼の気持ちをわかるけれども自分の中で腑に落ちない感情があった。

そんな醜い感情を持つしかできない人間だったんだ。


いまの私は、自分の容姿が好きだし気に入ってる。最近、やっと少しずつ自分のことを愛せるようになった

画像2

年齢を重ねていくに、自分と対峙してきた人と話す機会が増えた。人間的に成熟している人と話す機会が増えたから、私もわたしを少しずつ愛せるようになってきた。

今は、彼らは、傍からみたら、仕事もできて、容姿もきちんと自分で管理してる。大人の楽しみをある程度知ってる思うし、いい友人も周りにたくさんいる。本当にキラキラしていて人生豊かに見える。

でも、まだどこかにしっかりコンプレックスはあることを彼ら自身で知ってる。その自分のネガティブな感情を自分の中でしっかり受け止めている。

そんな友人たちに囲まれるようになった。そんな心から尊敬してる友達に囲まれて生活していると、いろんな葛藤にぶつかる。ぶつかればぶつかるほど、しんどいことも多かった。だけど、自分を本当の意味で認められる瞬間も多くなった。

だから、見てみないふりをしていた自分の容姿コンプレックス。そんなコンプレックスも目を向けることができるようになってきた。

化粧をすればかわいいと思う。自分に似合う服を理解した上で着る。最近やっと自分の容姿も好きになり始めた。

いまの私は、自分の容姿が好きだし気に入ってる。やっと少しずつ自分のことを愛せるようになってきた。

それでも、いつも自分の家から外に出るのが怖いのは消えない。
だから、お化粧終わったあと鏡見ながらいつも自分に言う。
「私ってやっぱり可愛いじゃん」って。

自分を鏡の前でみたときに、最初は半信半疑で始めた「自分の容姿を素直にほめる」ってこと。言葉に出してちゃんと自分に言ってあげる「かわいい」って。

それを続けていくうちに、だんだん自分のことを本当にかわいいって思えるようになってきた。

「私ってかわいい」って思えるようになってから、他人にもちゃんとかわいいが言えるようになった。自分のことを素直にかわいいってコンプレックスを少し解消できてくると、人に対して優しくする余裕にもなったような気もしてる。


自分の価値づけを他人に委ねてしまったから、自分が否定されている気がした

画像3

「のんちゃん、自分で思っているよりは、絶対可愛いと思うよ?

「”自分が思っているよりは可愛いよ”ってあなたには言われる筋合いはない」ってむかついた

そう言われた瞬間。よくわからない、怒りと悲しみの感情が生まれたんだ。普段あんまり仲良くない人に何を言われても大丈夫。だって私はわたしだからって思うことができるから。でも、今回だけはなんだか感情が抑えられなかった。

今回その言葉を言った人に、結構なネガティブな感情をもってしまったけど、彼とはそんな深い関係でもないし、彼のことを説明しようと思うと彼のことを必要以上に悪く言ってしまう自分がいるから今は言えない。

ただ、そんな仲良くもない相手が上辺の会話ってわかっていたとしても「容姿に自信がないんです。」って会話の流れてきに「自分で思っているよりは、絶対かわいいと思うよ」って言葉をかけるのが100点の回答でないかもしれないけど、普通にあり得る答えなのかもしれない。

でも、なんだかむかついた。

おまえに言われる筋合いはねえ。って。

自分のコンプレックスをそんな親しくないあなたに簡単に言った私が悪いのは知ってる。あなたは「私がかわいいよ」って普通にやさしさの声をかけたかったのかもしれない。そんなのは分かってるんだけど、なんだか、むかついた。悔しかった。

自分の顔には正直自信があるわけじゃない。でもすごい好きな顔。それもやっと最近本当にこころからすきになれた。好きになり始めてるって方が正しいのかもしれない。

そんな中、そんな興味ない普通のあなたに「君が思っているより、君はかわいい。」って知ったかぶりされたことがどうしても嫌だった。

自分の価値づけを他人に委ねてしまったから、自分が否定されている気がした。だから、本当に嫌だったんだ。

今の私の容姿に自信がないって言うのは、「他人が気に入るかはわからない」という点で自信がないてこと。自分が自分のことを嫌いって言ってるわけじゃない。

きっと私は私のこと大好きだもん。

だけど、自分が好きだとはいえ、他人から私のことを否定されることを受け止められるほどまだ感情の整理がうまくできていないんだ。

可愛くないとか、デブとか、私に直接言わないでほしい。あなたが私の知らない人であったとしても、関係ない他人だったとしても素直に言われるとふつうに傷ついちゃうの。

他人の意見なんて一切気にしない生き方がいいじゃんってわかってる。私が今まで死ぬほど経験して結局の答えはそこにしかないってわかってる。

でも、人はひとりじゃ生きていけない。他人にも承認されなきゃ生きていけない。

だから時には、”自分のかわいい”っていう基準じゃなくて、”他人のかわいい”って基準も大事なんだ。

彼氏ができたときとかはすごい思う。私のかわいいではなくて、彼にとってかわいいって存在になりたいって。

でも、今回の彼は、私の好きな人でも何でもない。ただの他人。タイミングがあってたまたま私の隣にいた人。

卑下する前提で私の価値を話していいのは私だけなんだ。他人じゃない。


ただ、自分の価値を卑下していいのは、私だけのものでありたいの

画像4

みんなの前では言えないけど、毎日不安なんだ。なりたくない自分が心の中にいる。

嫉妬してしまう自分。劣等感にさいなまれている自分。愚痴を言ってしまう自分。承認欲求が全開の自分。マウンティングしたいって思ってしまう自分。

他人からの言葉を素直に受け入れられない自分。ひねくれちゃう考え方をもってしまう自分。自分を心から褒めてあげられな自分。

私の中には、見たくない自分がたくさんいる。自分に対するコンプレックスは自然と生まれてくる感情。でもその感情のままに生きたいわけじゃない。その感情を他人にぶつける自分にはなりたくない。だから、本当に毎日不安なんだ。

だけど、自分の中で生まれてくる感情はしょうがない。毎日、鏡の前で「自分はかわいいしできる子」って思いこんで一生懸命生きてる。

でも、24時間365日そんなずっと思えない。

どうせこの気持ちは誰もわかってくれない。って思っちゃう瞬間もたくさんある。そのコンプレックスは消えないが、受け入れるように少しずつしてきた。

小さい時の経験を、一時は忘れたり、克服できたと思っていても、学校生活や会社の中で、いろんな出会いの中で、無意識に掘り起こしてしまう。

それを指摘される瞬間、そんな自分を認めたくなくて、「私はそんなことは言ってないし、思ってない!」ってイラついちゃう。自分を守るために怒っちゃう。

卑屈になる必要はないけど、生まれてくる感情は、わたしそのものなんだ。そんな気持ちを押し殺して頑張ってる。見ないふりをして自分を信じて毎日頑張ってる。

今の自分は自分のままで生きていけばいいって。その葛藤のままいきていけばいいって。

ただ、自分の価値を卑下していいのは、私だけのものでありたい。

わたしってかわいいんです。



P.S.
最後まで読んでくれてありがとうございました。感情で書いてしまった部分が多いのですが、私のような人はすくなくてもいるのではないのでしょうか。そんな人のことをいろんな人にもっと知ってほしい。そんな思いで書きました。この記事を読んだ人に少しでも救われる人がいますように。読んだ感想をコメントで聞けると嬉しいです。

今回の記事はみくりやさんが審査員をしてるこのかわいいコンテストがあったから書きました。みんなみたいな普通のかわいいとかについてはどうしてもかわいいとは書けず、私のわたしなりの文章になりました。コンテスト用に書こうと思ったけ難しく、結局自分についての文章です。目的は少しずれたかもしれないけど、私は今回の文章を書けて幸せです。読んでくださって本当にありがとうございました。

#女子大生 #大学生 #将来 #エッセイ #コラム #日記 #自分 #わたし #かわいい #劣等感 #感情 #怒り #スキになりたい #自分   #わたしの愛するかわいい

もしよければ、この記事にも目を通していただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


この記事が参加している募集

サポートしていただいたお金は、今後の生活費や活動費として大事に使わせていただきます。一生懸命に感情を言葉にして行きたいと思っています。よろしくお願いします。