カナダで保育:お昼寝テクニック
カナダの保育園でもお昼寝の時間があります。
その園によってどういう形で、どんなスケジュールでしているのかは違うけれど、ライセンスでも少なくとも体を休める時間を確保するように指示されています。
私の働いている幼児クラスは12人マックスで、大体12時15分ごろから3-4人ずつお昼寝をする部屋に入り、最終的には1時前に殆どの子どもが眠っています。
こちらでは産まれて数か月の時からスリープトレーニングを受けている子どもも少なくないのですが、やはり集団の中でみんな一緒に寝るのと家で一人で寝るのとでは具合が違うので、殆どの子ども達は保育士がヘルプして眠りに入ります。(全く助けがいらない子どもも何人かいますが)
そのうちの何人かは、眠りにつくまでかなり手古摺る子どももいて、そんな子ども達に私たち保育士は色々な方法を試して、どれがその子に合っているかを探す日々を送っています。
同じ方法を試しても、誰がするかによって上手く行く時もあれば、全くダメな時もあり、そこはチームワーク、交代で試してみたりもしています。
その中で私たちが試しているお昼寝テクニックをいくつかシェアしたいと思います。
まずは基本、背中トントン。
これは日本の保育園でも主流なのではないでしょうか。
トントンではなく円を描きながら、もしくは上下に撫でたりもします。
肩甲骨の間あたりに手を置くだけ、という事もします。
そのちょっとした重みが良いみたいです。
私は自分が小さいころおばあちゃんに背中を撫でられつつ眠るのがすごく気持ちよくて好きだったので、なんとなく自分がしてもらった感じで撫でる事が多いですね。(結構覚えているもんです!)
おでこや耳の横をなでたり、髪の毛を梳いてみたり、何て言うのも高確率で使いますね。この時は基本上から下、という感じでします。
これは日本の保育園で初めて働き始めた時に先輩保育士から教えてもらった方法ですが、やはり物理的に上から下へとおでこを撫でられると自然と瞼が落ちていき、気が付いたら寝てた、っていう感じです。
そしてこれはその子どもによるのですが、足の裏をフニフニ握ってみるのも効いたりします!
ただ、これはくすぐったがったり嫌がったりする子もいるので、試してみるまで分かりませんが、好きな子は好きですね。
段々眠くなってくると足が暖かくなっていくのがわかったりします。
手を握って、指や手をゆっくり撫でる、というのもなかなか良いです。
ただ、これもくすぐったがる子もいますし、あまりまだ仲良くなれていない子どもには微妙な感じでした。
そして今日、私はずっーとマットの上を動き回っていた子に↑の方法を試してみたのですが、悉く効かず、最終手段として小声でその子にお話を始めてみました。
日本語で。
(子ども達は英語かスペイン語が第一言語で、もちろん日本語は全くわかりません)
話し始めたら最初「何?」っていう感じで見られたのですが、私がいつもと同じトーンで話しているのに何を言っているのかわからないから、だんだんと瞼が閉じていき、最終的には眠りにつきました。
人間、やはり退屈になると眠くなっていくものなんですね。
色々な方法を試した後にこれをしたので、実際これだけで眠くなったのかはわかりませんが、もし子どもの寝かしつけでお困りの方がいればぜひ、違う言語で話しかけてみる、もしくは子どもが興味を持たないであろう話を淡々と話してみる、という事をお試しあれ。
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