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PdMの役割と私の役割

概要

京都のスタートアップ企業であるBaseconnectでプロダクト企画・デザイン部門の責任者やってるRinaです。今日はPdMの役割と私が担っている役割について語ってみます。

PdMの役割とは

みなさんご存知の通りPdMとは「プロダクトマネージャー」のことですが、その定義の広さから明確な定義や範囲が定まっていない役割の1つでもあります。今年発売された及川卓也さん、曽根原春樹さん、小城久美子さん著書の「プロダクトマネジメントのすべて」には下記のように2つの役割が定義されています

「プロダクトを育てる」
「ステークホルダーをまとめ、プロダクトチームを率いる」

本書において、中長期の戦略立案、ビジョンの構築、プロダクトのビジネス、開発、UX(User Experience:ユーザー体験)のすべてのプロセスに携わり、ステークホルダーの承認を得たうえでプロダクトに関係する意思決定に責任をもつ。とあるように、事業経営的な役割から将来的なプロダクトのビジョン構築、実際に収益を上げるためのビジネス的な戦略・企画、そしてプロダクト開発によるUXの実現というスコープの広さを持つ役割を指します

PdM一人で全てできるのか?

この書籍の文中にも記載がありますが、プロダクトマネージャーが1人で全ての意思決定をするとなると、そこがボトルネックになってしまう可能性があります。そして、実際にプロダクト開発の現場ではそれが大きな致命傷になってしまうことも往々にして発生してしまうのです。

本書ではまた、これを支える存在であるプロダクトチームの存在についても記載されていますが、いわゆる世に出すアウトプットとしてのプロダクトを構築し、世の中に提供するための役割を持つ集まりが「プロダクトチーム」であり、営業・カスタマーサポートなど事業全体を含めた広義のプロダクトに対して責任を持つべきPdMを支えるメンバーの役割が重要視されていることにも触れられています。

「プロダクトチームを率いる」こと

上で述べたように「プロダクトチーム」はPdMが本来求められている複数の役割をチームとして個々に担う必要があり、そこに求められる結果は事業やプロダクト全体の成功につながるものであるため重要な意思決定の積み重ねでもあります。

そのため、プロダクトチームを率いるPdMは、各チームの役割を持ったメンバーがそれぞれどのような特性を持ち、どういった関連性を持って何を最適として実行しようとしているのか、実際の作業には携わらなくてもプロダクトチームのことを誰よりもよく知り、誰よりもコミュニケーションを密にして信頼を構築する必要があると私は考えています。

「プロダクトマネジメント」という言葉は「マネジメント」が含まれます。私はマネジメントの本質は関わる事柄・関わる人・生まれる物がどういう状況の時にもっとも良い状態を生み出せるかを知った上で導くということだと思っていて、プロダクトの企画者も構築に携わる人も売る人も、そしてそれを買う人もみな人なので、全てを「マネジメント」する必要があると思うのです。

これが私の求めるプロダクトマネージャー(PdM)の最も大事な役割

「プロダクトを育てる」こと

そして、私が所属するBaseconnectではもう一つのPdMの役割である「プロダクトを育てる」ことを、私が中心的な役割として担っています。

プロダクトを育てる上で、ある目的のもと一定期間の定められた期間・費用・納期の中で部分的な達成を目指す「プロジェクト」を積み重ね、プロダクトを理想とする形へアップデートしていくことが求められるのですが、そのアップデートするための計画やプロジェクトの状態によって全体のプロダクトの状況を把握し、プロダクトとして進めるべきプロジェクトの優先度や実現の有無をPdM、プロダクトチームメンバーと調整しつつ判断していくことが求められることから、プロダクト全体への広い視野とPdMと同じ目線で意思決定のための判断をしていく事業的な観点が求められます。

ある意味PdMと同じ役割を部分的に担っているのですが、結局私がいる部門も各役割を最も理解しながら最大化することをプロフェッショナルに追及するメンバーがいて、そのメンバーの特性や今関わっているプロジェクトの状況やそのプロジェクトに関わる他の部門のメンバーやその成果物を利用するであろうユーザーの姿を見据え、それらを最適な状態へと「マネジメント」していくことが求められるため、最後は関係する人と人とのコミュニケーションによるところが大きいと私は考えています。

ニンゲンカンケイ

ということで、挿絵に「#ニンゲンカンケイ」という言葉を選んだのはそういう意味です。いや〜人間関係って難しいですけど面白いですねー

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