シェア
どんなに辛いことがあったとしても、祖母の前では決して、それを見せてはいけないと思っていた。 #我慢に代わる私の選択肢 意識された日常 誰に言われた訳でもないのに、祖母がいる食事の席で私は、いかに毎日楽しくて充実しているのかという話を聞かせることに徹していた。 それは嘘を吐くとか話を盛るとかそういうことではなく、例えば小学生のころ、友達とどんぐりでやじろべえ作っただとか、家庭科で作った炊き込みご飯が美味しかっただとか、そういう「私の世界の日常」を語るのだった。 今思え
生意気な妹が、2番目の姉に対してできること。 比較ではなく 「海みたいに、結婚したり子供を持たないでパートナーって形で一緒に居たい人といた方が、いくらかやりたいことも思いっきりできたかもしれないね」 そう言いながらコーヒーを啜る姉に、私は何も言えなくなってしまった。 そりゃ私と私のツレは、今後籍を入れることも子供を持つこともしないだろうけど。 今がとても幸せだと前置きをしながらも、3人の子育てに追われ、毎日仕事と家事で自分ひとりの時間を持つことが困難な環境を聞くと、そ
「ネーミングセンス」なるものが一体どこから生まれてくるのかは知らないけど、我が兄弟の長女にはなるほど、つい真似したくなる言葉選びの良さがある。 皮肉100% 困った。 そのとき確かに、私は姉の話に置いてけぼりをくらっていた。 「今日ホイクソがさ、危ないからって理由で工作のハサミを完全許可制にしちゃって、」 「誰なの『ホイクソ』って。」 「ホイクソはホイクソだよ。でさ、普通に考えて利用頻度高いのに毎回毎回許可取りに行くの面倒臭いじゃん。使う子もだんだん減ってくるわけじゃん
. "あーちゃんとかんちゃんのおじいちゃん、つまりトトが、子どもだったころの話をしよっか。 トトの名前は知ってるかな? そう、マコト。 マコトには1つ違いの弟のヒトシってのがいる。 これは小学生だった2人の、ちょっとした「しかえし」のお話。" ゴロ、ゴロ、ゴロ ある日、次男のヒトシは、夜中にハッと目が覚めました。 お尻には、じーんわりと暖かくて、懐かしい感触。 そうなんです、ヒトシは小学5年生にもなって、おもらしをしてしまったのです。 あーやっちまった。 兄弟にバレ