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「支離滅裂断片集」灰崎凛音

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灰崎がiPhoneの「ネタぶち込みアプリ」に書き溜めたものを晒すだけのマガジン。 「散文詩」とか言うと聞こえが良いが、割と意味不明で支離滅裂。
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#散文詩

「タップダンス脳漿」

 眼球もしくはまぶたの叛乱。流されてゆくアティチュードは根無し草であること自体がすでに存在価値で。 (だったらおまえが死ねよ)  たった一日のちっちゃな不条理の破片が毛細血管の中にぴったりとマッチしてしまう。血液は停止するも脳漿はすぐにでも外界で踊れるようにとタップダンスの練習に余念が無い。  よって今夜も死ねないかもしれない。何しろ心臓が止まってくれないのだから。 【了】

「社会的『大人』とやらになる為に」

 少し  不平等ではございませんか?  働くこと  即ち  お金を稼ぐこと  そのようなことで  ただそれだけのことで 「大人」  か否か  断罪されてしまうなんて  まったくこの社会というやつは  この社会で真っ当に生きていける人々は  あんまりではありませんか?  そこにはもはや  人間性や  知能指数や障害の有無は存在せず  精神科医でさえもが  臨床心理士さもえが—— 「お金を集めろ それしかもう 言われなくなった」  あたくしは  この小さな胸の内  

過去に「続け」と願った道の途中、進めず着座してもなお?

 願った 確かに、願った  切望した希望した希求した熱望した  この道が、この坂が、命果てるまで続くことを    あれからどれだけの時間が流れ、  どれだけの叫び声が響き、  どれだけの涙が結晶化し、  どれだけ「もう嫌だ」という慟哭をあげたか分からない  それでも進めと 貴方は言うのか ——坂の途中 登れず暮らすという——  それすらままならず  それずら赦されず  ただ両脚が粉々に砕け散り  頭ばかりがその体積を膨張させ続けた、  その結果として、今、  座骨と額を

「太陽」

 思うのです。  今ただこうして  冷風を頭から浴びながら、  それはこの身体を守るはずの行為のはずであって、  決して怠惰でも何でも無いのですが、  現状。  やらなければならないことがほとんど進んでいない中、  それでも身体はまだ睡眠を求めており、  私は寝床から脱出したのですけれど、この頭ときたら、  嗚呼、やはり、動きにくい。  それでも昼夜転倒だけは駄目です。  あたくしは太陽、暴力という太陽と、それでも共生していくしか、  他に道はないのです。 【了】