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老いを笑いに変える、人生の応援本!

どうも、とにかく本が好きな喜木凛(ききりん)です。

『へろへろ』という本を読んだことはありますか?

私は、1万円選書というサービスで初めて知りました。


『へろへろ』は、介護施設の立ち上げに巻き込まれた編集者の痛快なエッセイです。

副題にある通り、雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々の物語。

読み出したら止まらず、私は一気読みしてしまいました。

たまたまですが、9月は認知症月間ですし、ぼけても普通に暮らしたいというテーマもあり、タイムリーでした。

ただ、介護と聞くと辛い体験記ををイメージするかもしれませんが、そんな内容ではありません。

著者である編集者さんは、自分のことを偏屈な性格と表現してました。

こんな介護が素晴らしいというような理想論を持ってるワケではなく、ただ、ただ、巻き込まれてゆく。

その様子が痛快で、楽しそうで、こっちまで応援したくなります。

傍観者のようで、関係者でもある、そんな立ち位置で、正直に書かれていました。


人物描写がとても魅力的で、登場する方々を身近に感じることができます。

介護施設のための資金調達について語られているので、お金の話もあるのですが、こんな風に社会と折り合いをつけていけたら良いなと思いました。

「世の中には、もらっていいお金と、もらっちゃいかんお金がある!」

こんなセリフに、はたと気付かされました。

私だったら間違って受け取ってしまいそうです。

骨太なテーマで、ノンフィクションなのですが、テンション高めの語り口で、彼らと一緒に奮闘したくなります。

人はみんな老いるものですよね。

将来への漠然とした不安を感じていましたが、今、出来ること考えるきっかけにもなりました。

みんなに優しい未来がおとずれますように。

喜木 拝

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