どこにでもいる人間の半生5
しばらくして、この人の子どもを産んであげたい、と言う思いが芽生えた。
もう既に3人も子宝に恵まれている私には、家計を見てもそんな余裕はないことは明らかではあった。
しかし、初婚の旦那にも、一からの育児を経験する機会を与えてあげたかった。
それが旦那の養子となった私の3人の子ども達の為にもなるのではないだろうか、血の繋がりはないが、父として、まさに血の繋がりのある子を一から育てる感動や体験が、彼の糧とならないだろうか。
それがひいては子ども達の生育環境に良好に作用しない