📖読書記録📖仕事は輝く
読書紹介記事を書く青沼りんです📗
今回は、単調な仕事に働く喜びを見つけたある男性の成長を小説形式で綴られた一冊をご紹介したいと思います。
●今回ご紹介する本『仕事は輝く』
今回ご紹介する『仕事は輝く』は以前ご紹介した『星の商人』『月の商人』で成功小説3部作と言われています。
物語は、湾岸都市で石切職人として働くアルダが主人公。『星の商人』から100年前のお話しです。
アルダは小柄で気弱な青年なことから職場の仲間や親方に馬鹿にされ、想いを寄せるラナーに気持ちを伝える自信もなく、その兄で同じ石切職人のザキにもなぜか目の敵にされる始末。
さらには、石を切り出すという単調な仕事にうんざりしていると、異国の商人に声を掛けられます。
商人はアルダに「成功する方法」が書かれている羊皮紙の巻物を1ゴールド(石切職人の給料1ヶ月分)で売りつけます。
悩んだ挙句、アルダはそれを購入しますが1ゴールドで買ったことを母に咎められます。
アルダは持ち帰った巻物を開くも書かれた文字が読めなかったので、役場で書記官をしている叔父のところに向かいます。
叔父がそれを読むと巻物にはこう書かれていました。
叔父の勧めもあって、その言葉を機にアルダは石切職人の専門家になると決意しました。
それからアルダは石切職人の専門家になるにはどうすればいいか考えるようになりました。
非力な自分が効率よく石を切るにはどうすればいいか。
親方は部下にどういう行動をとってほしいのか。
そもそも、切った石は最終的にどうなっていくのか。
最終的に切った石は湾岸都市を守る城壁となることを知り、都市を守る役目を自分も担っている事実を知ったことで、アルダはより一層、石切職人として誇りを持ち、仕事にやる気がみなぎってきました。
時には道を間違えてその都度挫折をしかけるも、アルダは次々と行動を示す言葉が浮かび上がる魔法の巻物の言葉を胸に考え努力し続けた結果、仲間や親方に認めてもらえるようになり、自分に自信が持てるようになりました。
そんな中、アルダたち石切職人が他の現場へ行って湾岸都市を離れていと、海賊が襲ってきていると情報が入ったことで物語は一気に加速します。
●この本を読んで
著者の犬飼ターボさんの小説を読んだのは「月の商人」からでして、そこから「星の商人」「仕事は輝く」と一気に読みました。
どの作品も、小説として読むのも面白かったですし、仕事について大切なことが書かれていてとても参考になりました。
今回読んだ「仕事は輝く」で出てきた【専門家として意識を持つ】という言葉も実生活でとても重宝しています。
今の仕事に迷いがあっても、たとえ末端でも自分が関わったものが世の中にどう役に立つのか考えると、アルダのようにワクワクするし責任感が湧いてきます。
本作に登場する魔法の巻物に浮かび上がる言葉は計5つですが、どの言葉も大切で当たり前なこと。でもそれをやり遂げるのがなかなか難しい言葉たちです。
仕事なりなんであり、自分の夢を叶えるにはたゆまない努力なんだなと改めて思いました。