子どもの声を聴いて、おとなに伝える事
「ママがいい」
「早くお迎え来ないかな」
「おうちに帰りたい」
8月。夏真っ盛り。
小学校も幼稚園も夏休み中…のはず。
でも、今や多くの子どもは夏休みでも園や学童保育に通います。
かつての幼稚園は、数年前からの、保育所と幼稚園の良いとこ取りのこども園をつくろう!という流れで、こども園になるところが増えています。夏休みも放課後も、預かり保育が保育所並みに開設されています。これで大人は安心して働けるという構図です。
大人にバカンスも長期休暇もない日本の子どもは、大人の働き方に合わせてついに休みがなくなりつつあります。
そして、冒頭の「ママがいいー」と泣き続けている子どもたちと私は毎日園で過ごしています。
これでいいのかな。
何度も自分に問い続けています。
私がしていることは、子育て支援になっているのだろうか。
親子の時間を奪っているのではないか。
親が親になるために考える権利を奪っているのではないか。
集団生活で身につくこともある、友達関係の中で育つ心もある。
でも、長すぎないだろうか?こんなにも長い時間、集団生活をすることが、乳幼児に必要なのだろうか。子どもの声にもっと耳を傾けた方が良いのではないか。
子どもたちがどんな風に園生活を送っているのか。大人に知ってもらう必要がある気がしています。良いことだけでなく、時には悪いことも。伝えないと見えないから。子ども自身はまだ幼すぎて、園での出来事を客観的に親御さんに伝えるのは難しいでしょう。知らないと考えることができないのは当然です。支援者側が、子どもの姿を保護者に伝える努力を怠らないことが大事だと思います。
親御さんに安心して何でも話してもらえるような存在になるには、どうしたら良いか。誤解を生まないように話ができる信頼関係をつくるには、どうしたら良いか。
考え続けていきたいです。
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