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長時間保育を行う事で日本の保育現場で起きている問題
<エックスにポストしたものを元にまとめました>
保育士のキャリアが積み上がらない(離職する)要因のひとつに、早番遅番という変則的な勤務時間があると思う。開園時間は長時間化する一方なので、早番遅番の両方こなさなければならないのは、想像以上に体力的に厳しい。
例えば7:30〜勤務だと、通勤に1時間かかると、家を6:30に出るため、5:30起きになる。〜20:30まで勤務だと、家に着くのが21:30になり、そこから夕飯を食べ…となる。ここに土曜勤務も入る。こういう変則的な勤務時間をこなさなければならない。
若年の独身者がかろうじてこのシフト勤務をこなしているが、それ以外は体力面・家族との兼ね合いなどで、短時間勤務を希望するか、転職するかになる。
よって保育現場は、派遣・パートタイムなどの非正規雇用者たちにより、テトリスのようにシフトを穴埋めすることで、かろうじて長時間保育を行っている。
保育士のキャリアが積み上がらない・短時間雇用者が入れ替わり立ち替わり勤務しなければならない、こういった状況で子どもが安心して過ごせる環境を作ることは、前提が非常に困難だ。長時間保育はこういう問題があると私は考えている。
(フォロワーさんのリプライ①)
保育士さんがいなければ子供は預かれない。でもこんな過酷な労働条件。キツイですね。
これは、通年、早番の先生はずっと早番、遅番はずっと遅番なんですか?遅番の先生が次の日早番なんて言うシフトもあるんでしょうか?そうだとしたら、まるで夜勤の看護師さんのようだ。
通年早番、通年遅番という形の園は私は聞いたことがありません。遅番の次の日早番←これあります。配慮する園はあるでしょうが、どうしてもそうなってしまう日が出てしまいます。夜勤ありの看護師さんと同じです。あまり知られていないと思います。
そして、給与は看護師さんよりかなり低いです。なり手が減ってるのは、当然といえば当然でしょうね。
これは過酷!!これではどんなに子供が好きで保育に熱い想いがあっても、限界が来てしまいますね。
そうなんです、悲しいことです。バーンアウトするのは無理ないくらい過酷な状況です。
(フォロワーさんのリプライ②)
ほんとにそう思います。いろいろな先生のお陰で保育ができますが、職員会議に参加しない非常勤・派遣の先生方も多い中で、「園全体で共通認識をもつ」ということすら難しいように思います…
それも問題ですよね。私は短時間で働いてる側ですが、共通認識を持つことが本当に難しいです。こちらから情報を積極的に取りに行かなければ、存在を忘れられたり。この状況で信頼関係を築くことは簡単ではありません。
「何でみんなに周知しないの?」って思うことありますよね
︎様々な勤務形態の先生が、みなさんそれぞれ最善を尽くして勤めてらっしゃるのですが、微妙に、方針が違う…というか、言い方が違うことがあって、子どもたちを混乱させていないかなと思うことがあります。 保育現場、課題が山積みですね
仕事に対する熱量も様々でしょうし…でも一人ではできない仕事で、大人の信頼関係がそのまま子どもに影響する仕事なので、本当に長時間保育のため過酷になっていく環境が歯がゆいです。
手を広げるだけ広げてしまい収拾つかなくなってる・もしくは今日が終わればそれでいい…状態の現場の危機感が、全く世間に伝わってなくて、私は困惑している。これでみんないいの?
こんな変則的なシフト勤務の保育士の給与は低く、処遇改善されても、現実は正規雇用者と非正規雇用者の格差の問題も根強く残っています。同じ職場にこういう格差がある状態で、チームとして子どもに最善が尽くせるのでしょうか。
長時間保育が子どもにどんな影響があるとかないとか…時々話題になりますが、そういった話以前に、当事者として感じているのは「このやり方には無理があって、現場の保育士はとっくに限界を超えている」ということです。
いただいたサポートは、2022年8月から個人で行っている、子育て支援活動の資金にさせていただきます。地域の子育て中の人たちが交流する場所をつくっています。