フェルナン・ブローデル『地中海』を読む読書会
長い16世紀のヨーロッパと現代日本の類似点
16世紀のヨーロッパは時代の転換点でした。世界規模の分業体制が確立した時代です。(アカデミック読書会は、第34回まで、イマニュエル・ウォーラーステイン『近代世界システムI―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立』を読みました。
その「長い16世紀」を地中海を中心に描いたのが、フェルナン・ブローデルの『地中海』です。ブローデルは、長期(環境・気候変動など)・中期(経済や王朝など)・短期(突発的な出来事など)の、3つのスパンに分け、地中海の歴史を描きます。
『別冊NHK100分de名著 「平和」について考えよう』の第2章では、水野和夫氏が、ブローデルの地中海について解説し、長い16世紀と現代に、類似点があると指摘します。日本やアメリカ、ヨーロッパなど、繁栄を続けてきた国々が、衰退に向かっています。
ブローデル『地中海』を読む読書会
水野氏が指摘している類似点とは何でしょうか。フェルナン・ブローデル『地中海』に、その答えがあるかもしれません。
アカデミック読書会では、第35回より、フェルナン・ブローデル『地中海』を読みます。656ページという大著ですが、2週間に1章のゆっくりしたペースで読み進めていきます。みんなで読むので、一人で読むときよりも、いろいろな視点から本を読み、理解が深まります。
第35回は、「第I部 環境の役割 第1章 諸半島 ― 山地、高原、平野」、第36回は、「第I部 環境の役割 第2章 地中海の心臓部 ― 海と沿岸地帯」を読みます。いずれも、長期の地中海の歴史について、読書し、対話します。
以下のページに詳細があります。ご興味持たれた方はご覧いただき、Peatixよりお申込みください。
アカデミック読書会(第35回)
アカデミック読書会(第36回)
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