【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』22
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第4章 ヴェブレン先生、毎日疲れるのも資本主義のせいですか? ― 心編
経済活動と言うもの自体、常に他人の目を意識する中で行われている(ヴェブレン)
慢性的な疲れ
SNSが他の人にどう見られているか、いいね!を押さなければ、などがどうしても気になる
売上をKPIとして、ブレイクダウンした滞在時間とか再訪率を指標として追求しても、全体が良くなっていくことにつながるのか?
現代はネットが介在することで、あらゆる行動が、人との比較の心理を呼び起こしてしまう
現代の疲労は、ある意味、原因がない(ボードリヤール)
→経済、知識、欲望、記号、衝動など、あらゆるレベルで競争の原理が貫徹してしまっている
→すべてのものが、差異化と超差異化の絶え間ない過程において、交換価値として生み出されるわれわれは、消費のための生産を強いられているのではないか?
→多くの人々が、消費が常に課されることに疲れを感じる時代になった"疲労"は、文明社会の共通の症候群
無形資産という形なき資本が駆けめぐる世界では、疲労することは当たり前
→記号と化した商品の差別化だけが繰り広げられていく
→差異だけが広がっていくしかし、"疲労"は、ある枠組みの中で、記号消費の強制を受動的に迫られている人間の唯一の抵抗手段なのかもしれない
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