【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』26
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読書メモ
第5章 どう観るか ― 知覚をブーストする4つの技術
ドラッカーが日本美術のコレクターだった理由
「全体図を観る眼」に気づくうえで最適なのが、室町水墨画
鑑貞による《春景山水図》
水墨画の画家が意図しているのは、墨の濃淡を持つさまざまなモチーフに一定の構造と特性を与えること
→どんなものがどのように配置されているかに注目する必要がある室町水墨画の根底には、個々のモチーフを足し算した以上の知覚が眠っている
マネジャーは「水墨画」のような組織をとらえよ
ドラッカーの主著『マネジメント』には「知覚(perception)」という語が頻出するようになる
組織のマネジメントでもカギになったのが、「全体図」を見る目
マネジャーの手腕が問われるのは、それぞれの要素をどのように理解し、アレンジ・調整・統合していくか
つねに全体図を観ながら、各部分を1つの画面に統合していく試みこそが、マネジメントの本質
感想
全体図をいつも意識しておくことは、何事においても大切だと思います。目的を忘れ、枝葉末節の袋小路に入ってしまうことはよくあることです。
絵画や水墨画で知覚を磨くのは、分析的な視点と統合的な視点を行ったり来たりすることなのではないかと思います。
この統合的な視点というのは、案外、AIができるようになるには難しいのかもしれません。データから相関係数などを出したり、グラフを作成したりすることはできますが、それを何かに関連付けて解釈するのは、人間にしかできないことであると思います。
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