【読書メモ】シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』63
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第8章 ステップ6 第三の眼
ステップ6では、次のことを調べる
そのアイデアは既存のアイデアと違うのか、どう違うのか?
それはどんな可能性を生み出せるのか?
名曲「イエスタデイ」はどのように生まれたのか
著者がポール・マッカートニーと話したときの質問:「あのアイデアをどうやって思いついたのですか?」
目覚めると、頭のなかでメロディが流れており、急いでとりとめのない言葉を当てた
ポール・マッカートニーは、ビートルズのメンバーやプロデューサーたちなどに、どこかで聴いたことがないか確かめた。
→この曲が「好きかどうか」ではないビートルズのプロデューサー、ポール・マーティンは「カルテット」の伴奏をつけたらどうかと言った
そのアレンジのおかげで、すべてのピースが1つにまとまったように、ポール・マッカートニーは感じた
「イエスタデイ」の話は、「第三の眼テスト」のまたとない実例
イエスタデイの元のメロディがいきなり頭に浮かんだわけではない
驚くべきは、ポール・マッカートニーが、体系的な方法で、直ちに問いを投げかけ始めたこと
このメロディは、すでにある曲とは違うのか、どう違うのか?
このメロディを曲にする場合、人の耳にどう聴こえるのを知る方法はあるのか? また、それを知れば、頭の中にある曲を本物の曲にする方法がわかるのか?
このプロセスが「第三の眼」
自分自身が新しいメロディを聴いたときに見て感じて経験したことを、他人も見て感じて経験するのかどうかを、確かめようとした
ミニマップを使って、アイデアを他の人に示し、相手にもそれが「見える」のかを確認する
感想
第一の眼が自分、第三の眼が第三者として、第二の眼というのはありうるのか、あれば誰の眼なのかと、つい、余計なことを考えてしまいました。
前章で、ミニマップにある戦略を全体像スコアに基づいて評価しました。第三者の望みをかなえることで、第三の眼で見ることはすでに終わっているものと思っていたのですが、そうではなかったようです。
これまでは一人での作業だったので、自分の頭だけで完結したアイデアでした。それを人前に出すことで、よりアイデアをいいものにしていく、ということなのでしょうか。
Think Biggerではブレーンストーミングを評価しておらず、アイデア出しの段階で第三者を入れてしまうことはしませんでした。この最後の最後の段階になって、アイデアを他者の目にさらすということは、それだけ、アイデアを自分のなかで練り直し温めておきなさい、ということなのだと思います。