【読書メモ】齋藤孝『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ』31
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第6章 もっと「調べる力」を付ける!
TIP 50 一番強いのは体験した人の言葉
「体験した人の言葉」にも非常に重い価値がある
顔とともに、人間の声や言葉も、ひとりひとり固有のもの
何か調べるときには、データばかりでなく「体験者の声」を重視する点も重要
TIP 51 古典を読むと「調べる力」が付く
調べ物で重要なポイントは「情報の鮮度」
→統計データなどはできるだけ新しいものを使うの基本鮮度とは無関係な情報に触れておくこともとても重要
→代表的なものが、古典作品例:トルストイ『戦争と平和』
→トルストイが執筆に際して非常に丁寧に資料を調べていたことがうかがえる古典作品には、人間の知性や探究心が詰まっている
→安定した視点を獲得できる
→作品の素晴らしさに感化されて、調べる意欲を高めることにもなる
感想
体験者の声は確かに重視はすべきですが、使うべき場所・場面はあると思います。そして、体験者の声だけに頼るのも、問題だと思います。
個人の声をどれだけ一般化できるのか、を考えるときには、やはり、データ(量的な調査)は必要です。データは数字なので、データの後ろにある背景(個人の事情や感情、考え、思いなど)は見えてきません。データを立体的にみるにも、個人の声は必要です。
最新のデータと古典と、どちらが大事かというと、どちらも大事ということになります。これも、個人の声とデータの対応に似ているところがあるのかもしれません。時のふるいにかけられた、いまこの瞬間の個別的な出来事を扱っているのがデータであり、普遍的な思想や価値観などを伝えるのが古典であると思います。
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