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【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』3

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波頭亮『成熟日本への進路』目次マインドマップ

読書メモ

I 二一世紀の日本の国家ヴィジョン

二 日本が成熟フェーズに入ったことの意味

  • 新しい国家ヴィジョンが必要な理由
    「成長フェーズ」から「成熟フェーズ」に入ったから(この本のスタートライン)
    →「成長フェーズ」と同じ政策ではいけない

  • 日本が成熟フェーズに入ったことの検証

    • GDPの成熟
      →90年代以降の日本はとても成長フェーズにあるとはいえない(名目GDP、実質GDP、ドルベースでの一人あたりのGDP)

    • 成長因子の消失

      • GDPの成長率を決める「労働」「資本」「技術」(←それぞれ独立しているのではなく、関係がありそう)

        • 労働:90年代以降は、就労者も一人あたりの労働時間も増えていない

        • 資本:90年代半ばから貯蓄率が急落する

        • 技術:TFP(全要素生産性、近似値として労働生産性を使う)
          →90年代以降、労働生産性がダウン

感想

90年代以降から、日本経済の伸びがストップし、成熟フェーズに入ったことがわかります。日本がどうして、成熟フェーズに入ったあとの国家ヴィジョンが描けないのか、不思議なところです。

成熟フェーズの経験がないからなのかもしれませんが、江戸初期と中期以降を比較してみると、成熟フェーズの国家ヴィジョンを見いだせるかもしれないと感じました。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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