【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』50
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第IV章 クリティカル・シンキング 2 クリティカル・シンキング:それは本当に正しいのか
論理チェックの3つのポイント
論理構造は「根拠」+「論理」+「結論」
→正しい結論が導かれていないということは、「根拠」か「論理」、または両方が誤っている
→結論と現実との整合性もチェックしなければならないチェックポイント
根拠が妥当であるかどうか
論理が妥当であるかどうか
結論と現実との整合性があるかどうか
根拠のチェック
根拠に据えられている情報やデータに誤りが含まれていないか
→加工度を確認することが有効
→ファクトとは一次情報、または、それに準ずる情報を差す
→全てを一次情報で固めるのは非現実的
→「できるだけ加工度の低い情報を選択する」ことを心がける根拠に据えられている情報やデータに偏りがないか
→統計などの適切な手法を用いれば、総数は少なくても偏りが小さいサンプルを集めることは可能
→例:日本国民約1.25億人は、ランダムサンプリングであれが664人の対象者で信頼度99%のデータが得られる
論理(ロジック)のチェック
典型的にロジックの誤り:単純相関関係にあるものを因果関係と見なしてしまう
→どのようなロジックが成立し得るのか、「他の可能性」を探してみることが有効かつ必要
→事象と事象が繋がれる意味的連動性の多様なパターンを意識的に考えだした上で、それらを比較検討して「より妥当性の高い」ロジックを探すことが、クリティカル・シンキングとしての論理のチェックとなる
結論のチェック:根拠と論理へのフィードバック
根拠も論理も100%正しいものは無い
→だとしても、誤っていることを見つける手段はある結論に対する明らかな反証例が存在するかどうかのチェック
→結論が現実と整合しているかどうかのチェックは、根拠の妥当性や論理の妥当性へのフィードバックとして働く実際の論文や報告書といったそれなりに入念に作成された対象
→最初から根拠や論理の瑕疵が見つけることは、むしろ少ない
→結論と現実との整合性を細かくチェックしていく中で反証例を発見して、フィードバックされる過程で、論理展開の精度が上がるというケースが多い
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