【読書メモ】齋藤孝『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ』39
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第7章 達人たちの「調べる」エピソード
吉村昭(作家):違和感を覚えたら、細かなところまで妥協せずに調べ上げる
戦史や歴史的事件を題材にしたドキュメンタリー小説を数多く発表
「『桜田門外ノ変』余話」
→桜門外の変のあと、主人公は品川宿へと移動する雪はいつ止んだのか?
八ツ(午後2時)過ぎ止む(水戸の豪商)
昼時過(斎藤月岑)、九ツ(正午)過頃(西周夫人・升子)
文庫化された『桜田門外ノ変』内の記述を八ツから九ツに訂正する
陰の努力
職業倫理や美学に基づく仕事
調査においては「違和感センサー」を働かせることも重要
→違和感を持ったら徹底して調べる、を習慣づけたい
感想
時代小説を書く小説家が、いかに資料を読み込むかを、以前聞いたことがあります。論文を調べたりなど、いろいろ手を尽くすそうです。
あることばがその時代に使われたのかを調べ、作品がより史実に近づくようにしている作家のことを聞いたことがあります。
資料に直接書かれていることは少なく、自分の想像力で補わなければならないことも多いと思います。だからこそ、ぎりぎりまで調べ尽くして、リアリティを追求する姿勢が見られるのだと思います。
ここまでできるのは、職業倫理や美学はもちろんのこと、描く時代や人物たちへの愛情や好奇心もあるのだと思いました。
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