【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』02
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読書メモ
はじめに 観ているつもりで、見ていない私たち
知覚こそが「不透明の世界」を切り拓く
混沌とした状態で、問題解決や意思決定を導き出すには、人間の根源的能力に立ち返る必要がある
トゥキュディデスの『ペロポネソス戦争』
アテナイでのパンデミック
人々は自分たちの危機を自分たちの固定観念に基づいて解釈した
エビデンスベースで観察し、得た情報を自分の経験や意識と統合
→建設的に意味づけした記録を後世に残そうとした
トゥキュディデスのしたことは、「知覚」の幅を広げるというアプローチ
知覚を使いこなせば、固定観念・認知バイアス・溢れる情報に振り回されずに済んだかもしれない
いくら頭がよくても、知覚の質が低い人は…
知覚こそ創造性の原動力
人間の知的生産には「知覚→思考→実行」という3つのステージがある
知覚:眼の前の情報を受容しながら解釈を施する
思考:知覚に対して問題解決や意思決定する
実行:実際のコミュニケーションやパフォーマンスに落とし込む
重要なのは、知的生産の出発点に知覚があること
近年、知覚の力の能力が失われつつある
=「純粋に見る」ことができなくなっている「純粋に見る」機会が減ると、人間の知覚力は低下していく
→「知覚力をどう磨いていくか」は、人間に与えられた永遠の課題とも言える
感想
「見る」と「観る」で、「みる」に対して漢字を使い分けているのが気になるところです。「純粋に見る」とはどういうことなのかも、「知覚力」を密接に関わってきそうな感じがします。「純粋に見る」とは「観察する」ことなのでしょうか?
ここだけを読むと、知覚とは、受容した刺激を自分の経験や知識と統合して何かを生み出す営み、と解釈できそうです。
その知覚がなぜ、創造性の原動力となるのか、知りたいところです。
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