
知らず知らずに「自分を騙す」ことに慣れてしまっている
NewspPicks NewSchool のラーニング・ストラテジーでお世話になった荒木博行先生と澤円さんの対談が、日経ビジネスに掲載されていました。
対談中にある「「自分を騙(だま)す」すべを覚えて」という話は、自分を振り返るとどきっとする話です。自分は自分を騙している感覚はないけれども、もしかしたら自分を騙しながら生きていることに気が付いていないのではないか、と考えてしまします。自分がやりたいことをやっている感じが、けっこう、罠なのではないかと。
荒木:人生にイニシアチブを持てているかが、すべてですよね。やらされているとか、やりたくないことをやっているのが危険なわけで。ただ、結構きついときに「あなたはやりたいことをやっていますか?」と聞かれたら、僕は「やっている」と答えていたと思うんです。これは結構怖い話で、自分を騙(だま)すすべを覚えてしまうんですよね。
「やりたいことをやっているから、土日休みがなくても全然問題ない」って、当時の僕も言っていたと思うんですよ。つまり、本当の自分と対話ができていないんですね。だから今の時代のコミュニケーション力で一番大事なのは、他者とのコミュニケーション力じゃなくて、自分とのコミュニケーション力だと思うんです。「内省」とか、いろいろな言い方がありますけど。
自分を振り返ってみると、目標に向かって駆け抜ける感覚、ものの細部まで丹念に調べ上げ仕上げる徹底さ、目標達成したときの感覚が充実感につながっているのではないかと思います。それはそれでよいことだけれど、その充実感を得るために絶えず何かをしている、という側面もあるのではないかと考えるようになりました。
一人でいると暴走しがちなので、対談の後半で澤さんがおっしゃっているように、利害関係のない、いい意味で無責任なアドバイスを与えられる、緩やかなつながりが大切だと思いました。
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