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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』09
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第1章 すべては知覚からはじまる ― あなただけが観ている世界
知覚は「コントロール」できない ― 知覚と思考の差異
人間の知的生産のプロセス
知覚
情報の選択→解釈→問題設定
思考
一定のタスク(問題解決・意思決定など)を目的として、必要に応じて推論などの思考を稼働して考える
実行
アイデアを組織化→コミュニケーションやパフォーマスを行う
この知的生産プロセスに関していうと、AIの代替はかなり進みづらい
知覚と思考は区別できるのか?
研究者でも見解はさまざま、明確な線引は存在しない
両者を際立たせるもの:コントロール可能かどうか
知覚:感覚器による情報受容と脳によるその解釈とが連動した活動
思考:知覚に続く一定のタスクを目的とした脳の活動(問題解決や意思決定など)
知覚というコントロールできないものと思考というコントロールできるものとでは、扱うアプローチが違う
感想
知覚の部分は特にAIは代替が難しそうな感じです。知識はともかくとして、AIはまだ五感と感情を持っていないからです。人間のような感覚をもつAI(ロボット)を開発するのは、存外に難しそうです。
マインドマップを描くとき、イマジネーションとアソシエーションで思考を広げていきます。マインドマップはその人そのものだと聞いたことがありますが、そのイマジネーションとアソシエーションが知覚そのものであるため、マインドマップはその人そのものであるということに、やっと合点がいきました。
そう考えると、知覚と思考の線引が難しい、というのも尤もだと思います。「知覚力」のこの解釈とて、マインドマップを描き続けた自分だからこそ言えることで、他の人にはわからない発想なのかもしれません。しかし、だからこそ、オリジナリティを生むのだと思います。
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